皆さんこんにちは、くぼはじめです
2020年ももう年の瀬ですね。今年はブログにアニメの感想を挙げるようになったので、折角なら今年触れた色々なものを記録しておきたいなと思い「今年の色々5選」として記事にしました。
最初は10選で考えていたのですが、あまりにも記事が長くなるので半分の5選に落ち着きました。
アニメ
「今年のアニメ」と「今年見た過去のアニメ」から5つずつ選びました。
今年のアニメ5選
今年のアニメの各作品の感想は別記事にあるので省きます。(秋アニメの感想は全部終わってから挙げます)
秋アニメはまだ終わっていないものもありますが、評価が覆りそうなものはないので5選はこれで確定だろうと思います。
こうして見ると泣けたものを中心に選ぶ傾向がありますね。
・体操ザムライ
・天晴爛漫
・ビルドダイバーズ Re:RISE
・フルーツバスケット 2nd season
今年見た過去のアニメ5選
今年は結構過去作品も見れた気がします。およそ100作品前後、特に00年代を中心に掘った年でした。
私は00年代ネイティブのオタクではないので後から有名な作品を押さえてここまで来た訳ですが、やはりリアルタイムで追いかけてきた10年代と比べると全然掘れてない感覚があったのでこの一年はかなり有意義だったように思います。
今回選んだ5作品はどれも傑作でしたので、未見の方は是非。
スラムのゴロツキだった二人の男が裏社会で登り詰めるも、どこでボタンを掛け違えたか段々と運命がすれ違っていく。そんな作品です。
すれ違った二人の運命が最終話で交差する、そう聞いただけでアツすぎると思いませんか。
ファンタジックな"漢"ではなく、"男"の生き様とはかくあるべしというものを学んだ気がします。
黒澤明監督の「七人の侍」をベースにSFを混ぜ込んだ意欲作であり傑作。
ざっくり言うと、野伏からの武力による搾取に耐えかねた村がサムライを雇って反撃する、といった作品なのですが、和製サイバーパンクと時代劇の融合のような世界観が非常にユニークです。
名作と名高い「七人の侍」をベースにしただけあってストーリーも滅茶苦茶面白いですし、サムライのキャラクターもバラエティに富んでいて成長物語としても見応えがあります。
「北の国から+遊星からの物体X」のイメージで作られたらしいです、どっちも見たことないですけど。
内気な主人公の女の子が段々と学校生活に馴染んでゆく日常パートと地球外生命体と戦う戦闘パートで構成されているという、一見「どういうこと?」となりそうな作品ですが、これがまぁ上手い具合にどっちもハマってるんですよね。
とにかく子供たちの描写が秀逸で、行動や空気感の作り込みが半端じゃないです。
宇宙学園でのあれやこれやもありながら、学生達が人類を守るために頑張るお話です。
この作品は努めて明るく学園生活を描いているのですが、才能に振り回される人々を描いた作品でもありました。
私は"天才"が描かれた作品が好きです。自分には及びもつかない世界での闘争や苦悩を目の当たりにした時の震えるような感覚はいつになっても色褪せないものです。
お恥ずかしながら今まで見ていなかったのですが、見始めたらものの1週間程でシリーズを踏破していました。
人と妖は本来交わることない存在で、だからこそビターな結末になってしまうことも多いですがそこには確かに"心"があって、非常に胸を打つ作品でした。
今更自分が語るなんて野暮なことする必要ないですね。
漫画
引っ越しの際に漫画が多すぎて大変だったこともあり去年から電子書籍に移行したのですが、快適すぎて謝謝。
条件がないと絞りきれないので「今年完結巻が発売した作品」と「今年1巻が発売した作品」からそれぞれ5作品選ぶことにしました。
今年完結巻が発売した漫画5選
初期からは思いもよらない方向に話は転がり、文字通り世界規模の物語になりました。
辛いことや悲しいことはなくならなくて、でも、"それでも"と強く願う心が、そして人を信じ許せる心が世界を美しく輝かせるのだと。それが理想論だってなんだって、「それでも世界は美しい」と信じ続けたいですね。
・イムリ
人の心を支配する「侵犯術」が軸となり、その周りで渦巻く様々なドラマをまざまざと描いた傑作です。
超能力バトル、英雄譚、ハードSF、宮廷劇、星間戦争、民族闘争、etc...挙げればキリのないほど様々な要素が絡み合った作品で、それだけに設定もかなり緻密に組み上げられています。
連載を追いかけている漫画で一番楽しみにしていた作品が遂に終わって、嬉しいやら悲しいやらですが、完結を見届けられて良かったです。
『血が「行い」をさせるんじゃない 「行い」が血を作っていくんだ』
・きみを死なせないための物語
地球が人類の住めない環境になって数百年、資源の限られた宇宙コロニーで生きる人々の物語。
最終巻でついにこの世界の真実が明かされましたが、その衝撃たるや。序盤から伏線を張りまくっていたのが最後に効きましたね。
若い姿のまま何百年も生きる新人類と16年までしか生きられない奇病に罹った人々と大多数を占める旧人類。彼らの命は果たして平等なのでしょうか。そんなことが度々作中でも問題に挙がります。
現代とは全く異なる倫理観、道徳観に加え多種多様な個人の思想。読んでいて身につまされることも多かったです。
・人馬
半人半馬の生き物たちの生きた軌跡を描いた作品。
第二部終了後、暫くの休止期間を経て過去編がはじまった本作もこれにて完結。今まで見てきたキャラクターたちの幼かった時代、弱かった時代、強くあらねばならなかった訳。それらが描かれたことでより物語に深みが増したように思います。
生物の最も根源的な渇望である”生きる”ということ。それに真っ向から挑み、ただそれだけを描き続けた作者に最大限の賛辞を贈りたいです。
・川柳少女
基本的に少年誌のラブコメはあまり読まないのですが、アニメにドはまりしたため購入。
最終巻は今までの総決算ともいえる素晴らしい出来でした。今までに出てきたアイテム、場所、そして展開までもを天丼で被せつつ、それらを今まで以上に料理した素晴らしさ。さらには今までの表紙すら全て回収していく始末。もう脱帽です。
今年1巻が発売した漫画5選
・葬送のフリーレン
所謂剣と魔法のファンタジー世界で、魔王討伐の"その後"を描いた作品。
特筆すべきは作品内の時間の描き方でしょうか。主人公がエルフであるため、作中の時間もエルフ基準で描かれページを跨ぐと年単位で時が過ぎていることもしばしばです。だからといって徒に時間を進めているわけではなく、時間経過の前後には何気ない日常の一瞬を丁寧に切り取ったコマの連なりが多く見られ、経過した時の中でも彼らが生きていたことをしっかり描いているのが凄いところです。
また、頻繁に現在と過去の回想を交互に行き来するような描写も長年生きてきたエルフが主人公だからできることで、非常に巧いなと感じさせます。
エルフの視点から見た人間というのは如何に短命で儚い種族でありましょうか。しかし、共に過ごした時間の長さだけでない何かが確かにそこにあります。
・プリンタニアニッポン
高度に文明化し、生体プリンターによって生物を人工的に作り出せるようになった世の中。基本的には生体プリンターの故障により生まれた謎の生物と主人公の共同生活を描いたほのぼの作品です。
しかし、高度な文明の発達に伴い社会の構造も合理化が進んだ結果か、上位存在による管理社会の片鱗もちらちらと見え隠れしています。
このままほのぼのと暮らす路線かそれとも管理社会に切り込むSFに舵を切る路線か、どちらに転んでも面白そうなので今後の展開にも期待大です。
・メダリスト
夢破れた青年と気弱で奥手で誰からも期待されない少女がタッグを組んで世界を目指す、そんな王道のスポ根フィギュアスケート漫画。
とにかく感情移入させる話作りが上手くてグイグイ引き込まれます。一話から圧倒的な面白さです。
・地図にない場所
説明するのが難しいので引用で失礼します。
家でも学校でも居場所がなく「人生終わった」と絶望する中1・土屋悠人。留守気味だった隣人のバレリーナ・宮本琥珀が怪我で引退&天涯孤独で帰国と聞き「俺より終わってそうなやつが見たい」と訪ねるが、なんかイメージと違うし、手がかかる人で…?
(引用:ビッグコミックBROS.NET)
心をざらりと撫でるような、人によっては些細な言動。それを優しさで包み込んで癒してくれるような、そんな安藤先生の作風は健在。
自分もそんな些細なことに小さく傷つくような人間なので、安藤先生の作品はとても刺さります。
・ダンピアのおいしい冒険
17世紀に実在した探検家であり海賊のウィリアム・ダンピアを主人公にした半伝記物のような作品。
タイトルに「おいしい冒険」とあるように、序盤こそ当時の食や文化を交えながら楽しく冒険しているように見えますが、段々と戦争や略奪や病気等かなりハードな描写が増えていきます。かなり重くシリアスな内容ですが、キャッチーでキュートでデフォルメされた絵柄で中和されることで非常に読みやすくなっています。
歴史には全く詳しくないのですが、巻末に記載されている膨大な数の参考資料や幕間の解説ページからも作者の本気度が伺えます。
音楽5選
基本アニソンしか聞かないのでアニソンだけになりました。
音楽的な素養がないのでコメントめっちゃ適当です。
・籠の中に鳥
原作を読むと歌詞の深みが十割増しになるので読んだ方がいいですよ。
・Sacred world
チュチュ様のラップの中毒性は異常。
・青嵐のあとで
今年ライブに行った数少ないアーティストであるsajou no hanaから一曲。
今までカッコいい感じの曲ばかりだったsajouの新機軸に見事に撃ち抜かれました。
・Clover wish
サブスクでめちゃくちゃ再生してるので今頃ChamJamは億万長者になっていると思います。
・夢?
歌詞が本当に良いですよね。
城太郎目線の歌詞に思えるのですが、アニメの映像はレオナルドなんですよね。何でなんだろう。
総括
今年はコロナの影響もあって声優イベントに行かなくなったので、例年以上にアニメ・漫画・アニソン漬けの一年でした。さらに、今年は去年までとは違い、簡単にではありますがアニメの感想をつけるようになりました。
何かを見たときに抱いた感覚はそれを言葉にする過程で失われるものが必ずあって、だから今まではそれが嫌であまり言語化してこなかったのですが、最近になって言語化することで見えてくることの多さにも気付き感想をつけるに至りました。とはいえ、たかが感想を書くだけなのに苦労することが多いのが現状です。
まず感想を書くといっても、客観視した文章を書きたくない作品もあって。結局そういう時は具体性のない抽象的な感想をグダグダと書いてしまうことになるのですが、それはやっぱり言葉にすることで失われるものが怖いからなんですよね。感情を動かすロジックを紐解くことで、次にそういう場面を見た際に素直に受け取れない、そうはなりたくないんです。
あと、単純に文章の構成力が低すぎて書きたいことが全部書けないことも悩みの一つです。書きたいことを列挙するまでは良いものの、それをひとつの文章としてまとめようとすると全く繋がらないんですよね。で、結局書きたいことから一つ二つをピックアップして書くことになるという。
今まで如何に文章を書くことから逃げていたかわかりますが、折角書いているので少しずつでも思っていることが言葉に出来るようになれば良いなと思っています。
来年も面白いものが沢山見られることを楽しみにして、また、文章力が上がることを期待して、この辺りで終わりにさせていただきます。
では。