こんにちは、くぼはじめです。
先日、ドイツからTurkクラシックフライパンという鉄フライパンが届きました。
本当はもっと早く着く予定だったのですが、コロナで国境が封鎖されていたため注文から到着まで2ヶ月近くかかってしまいました。
Turkクラシックは鉄塊を職人が一つずつ手作業で叩いてフライパンの形に成形するという特性上、他の鉄パンと比べても密度が高く、その分蓄熱性が高いらしいです(受け売り)。取っ手とフライパン部分も一体成形なので汚れが溜まりにくく、何よりフォルムが鬼カッコいい。
今回はそんなTurkの使い方とレビューみたいなことを書いていこうかなと思います。
まずはクレンザーとスチールウールたわしで赤錆を落とします。
すると現れる銀色のボディ(写真だと色が分かりにくいですね)
次はシーズニング。
油と塩とキャベツの芯を入れて弱火で加熱。鍋肌に油を馴染ませるように、そして塩で鍋肌を擦るようにゆっくりと混ぜます。
10分後、取りきれなかった赤錆が塩によって浮いてきたので凄い色に。
あとはこれを捨ててぬるま湯で洗い、もう一度火にかけて水分が飛べばOK!これで使える状態になりました。
この方法はTurk公式が推奨している方法なんですけど、Turkは他の鉄パンと違って防錆剤を焼ききったり酸化皮膜をつけるためにガスコンロで焼きをいれたりしないでいいのでIHでもシーズニングできて良いですね。
使い方としては一度煙が出るぐらいに熱してから油を敷いて火加減を調節、これだけです。蓄熱性が高く一度熱々にすると火から離しても暫くは高温を保つので、そこらへんの温度感覚を掴めばかなり使いこなせそうですね。
鉄パンと言えばステーキでしょってことで肉を焼いてみたり、
ベーコンエッグだってこの通り。
カリッカリのお好み焼、我ながら旨そう過ぎる。
手入れもほぼ必要なしで、熱いうちにささらでガシガシやってから火にかけて水分を飛ばせばOK。
Turk公式によると使用後に油を塗る必要もないらしく、そこも他の鉄パンとは違って楽で良いです。
使ってみた印象としては焼きに特化しているなということ。
まず鉄パンといえばのメイラード反応。テフロンパンだとコーティングが焼き切れるから強火は良くないのですが、Turkはそんなこと気にせずガンガン使えて、それはもう素晴らしい具合に茶色に仕上がります。茶色は旨いと化学的に証明されていますからね。
それと、熱ムラが最小限なのもかなり大きいです。IHは普通のフライパンだと熱ムラが大きくて、動かさないで焼く料理、例えばお好み焼きとか餃子とかスパニッシュオムレツとかで、全体に均一に火を通して焼くってことが難しかったかったんですよね。でもTurkは蓄熱性が高いので十分に加熱するとIHでも熱ムラがほぼ出ないので心配する必要がありません。
コーティングがないので金属製のトングやターナーを使えるのも地味にポイント高いです。シリコンは軟弱。
しかし逆に、炒めたりするのはちょっと苦手ですね。鍋底と側面の角度がなく浅いので炒め物は気を遣わないとすぐ外に飛び出しちゃいます。
素材は鉄なんで炒飯とかも米のふっくら感を残したままパラパラに作れましたし扱いに慣れれば案外大丈夫かもしれませんが、焼き専用と割り切って炒め物は深手の炒め鍋なんかを買ってするのもありかもしれません。
シーズニングさえちゃんとやって、フライパンを一度熱々に熱してから油を敷けばくっつくことはないですし、掃除も普通のフライパンよりむしろ楽です。仮に使い方が悪くて錆びたり焦げ付いたりしても、スチールウールたわしで削ってシーズニングし直せば復活するので半永久的に使えるのも素晴らしいです。
ただまぁ半永久的に使えるのって言っても、Turkクラシックの値段って結構イカついんですよね。手作りで年間で数千枚しか製造できないらしいので。今回私が買った24cmで、正規輸入品でも並行輸入品でも大体¥20,000~30,000ぐらいはします。
もし皆さんの中でTurkの購入を検討されている方がいらっしゃいましたら、私は個人輸入をおすすめします。送料込みでも正規輸入品や並行輸入品の1/2~1/3程度の値段で購入することが出来るので、トラブルさえなければ圧倒的にお得です(今回はトラブルがあって英語でやりとりしなきゃいけなかったけど)。
責任はとれませんが、聞いてくれればやり方も教えます。
是非Turkを手に入れて、素晴らしきお料理ライフをエンジョイしましょう♪
では。
おわり