自分の児文

元々は児童文学の感想置き場でした

Sonny Boy考察 ~希が見た光とは~

前期にゾンサガの記事を書いた時に「毎期何かしら一本ぐらいは個別に記事書けたらいいな」と思ったので今回はSonny Boyについて書いていこうと思う。

主観的な部分から根拠を抽出しているので、考察というよりかは推測みたいなものだが悪しからず。

 

まずは兎にも角にも、Sonny Boyはめちゃくちゃ面白かった。見ていて全然わからないと感じる部分もあるけど、それも含めて全部面白かった。最終回まで見たことによって解消された謎もあれば、解消されずに残された謎もある。

その残された謎の中で私が一番気になったのは、希が見た光の正体は一体何だったのか、ということだ。

 

第12話でコンパスが指し示した先に辿り着いた場所、それは未来に進むことができた可能性の世界だった。北を示すコンパスが北極点で回転するように*1、希の見た光を示すコンパスは現実世界で回転していた。この世界は正に、希のコンパスの辿り着くべき場所であった。(以後、現実世界を正史世界、漂流した世界を漂流世界と呼ぶことにする)

 

コンパスが正史世界を指し示していたのならば、正史世界自体が光の正体と解釈してしまっても間違いではないのだろう。

でも私はそれだけでは納得できなかった。

なので、これからその部分をちょっとだけ考察していこうと思う。

 

超能力

まず、光について考察するに準備として、希の能力「コンパス」や他のキャラクターの超能力についておさらいしていこう。

キャラクター 能力名 能力詳細
コンパス ある一点を示す光が見えるが、他人には知覚できない。その光の正体は不明。
長良 観測者 この世界そのものを作り出し、可能性の箱を開けることのできる能力。
瑞穂 ニャマゾン 望んだものを三匹の猫が持ってきてくれるというものだが、実際はそれは猫たちの能力であり、彼女自身の能力は「状態を静止させる」能力であることが明かされた。
朝風 スローライト 重力操作が主だった能力だが、それを応用して様々なことが行える模様。次元を切り開いたり、人間を能力遺物に変換する能力もその一環か。
ラジダニ ポケコン プログラムを実世界に反映することができる能力。
骨折 ノローグ 人の心の声を聴くことができる能力。
明星 Hope イメージが具現化できる能力。第1話で死神のイメージを見せたりなどで使われていた。
ポニー スイッチ 触れたものを入れ替えることができる能力。
キャップ 万能部室 誰もいない部室で集中すると様々なものが作れる能力。ただし、一日に作れる量には限界があるらしい。
あき先生 相対性 詳細は不明。朝風の「スローライト」と相性が良いらしい。また骨折の「モノローグ」に対して、「尺度を合わせると良く聞こえるんだ、あの女の声が。私の能力で相対的にね」と発言したことから、コピーか相手の能力を利用する能力の可能性あり。

 

希の見た光について考察する手がかりとして、まず各個人と能力の相関関係を探る。

ラジダニの発明能力、キャップの部室能力、瑞穂の猫能力など、基本的に個人の特徴を表す形で能力が発現するのかもしれない。

しかし、それだけだと個人の特徴に関連しない長良や朝風などの能力は説明ができない。

 

そこで、作中の描写を用いて説明を試みることにする。

 

  • 第1話、屋上で希と長良が話している場面。長良が希に「ねえ君、本当は……本当はどこか行きたいと思ってる?」「逃げんの!?」と問い詰められたところで漂流が発生した。

    漂流は長良の能力であると明言されている。長良のどこかへ逃げたいという思いが別の可能性の世界を観測する「観測者」という形で能力を発現させたのではないか。

 

  • 第10話で瑞穂が頼んだ鶏と長良が頼んだ鶏で対照実験を行った時の長良の台詞。
    「瑞穂は、誰かが死ぬのを見たくなかったんだ」

    瑞穂が望んだ「状態の静止」がそのまま瑞穂の能力になっている。

 

  • 朝風が希をコンパスにしてしまった時、神が「心の奥底は自分でも覗けない。偶然に生まれる能力の結晶、美しいと思わないか」と言った。

    深層心理が能力として表出する、と解釈できそう。

 

これらのことから、「能力はその人の望みが具象化する形で発現する」と言えるのではないだろうか。

とすると、希の能力「コンパス」も彼女自身の望みが能力として具象化したものなのかもしれない。よって、希の望んでいたものを光として観測できる形で「コンパス」が発現したのではないか、という仮説を立てることにする。

 

 

希の思考

ということで、今度は希の求めていたものを割り出すために彼女の思考をトレースしてみよう。

まずは私は希の思考をトレースする上で、彼女の台詞に着目して本編を復習した。その中で印象的だった台詞ややりとりの一部を列挙する。

「私があんたを振った理由教えようか。私は朝風を尊敬できない。だから付き合えない」

「皆だって、神だって俺のことを認めたんだぞ!」

「人がどうこうじゃない、あんた自身が決めた価値の話だ。私は帰るよ。たとえ自分が死んでいようとも、私は自分の運命を受け入れる」

 

「人って、生まれただけじゃ価値なんてないんだよ。だからその後の人生で、その意味を見つけなくちゃいけない。与えられたものに最初から価値が決まってる、意味が備わっているなんて、なんか他人任せで気持ち悪いよ」

 

「力がない奴は、一人じゃ生きていけないだろ。誰かが助けてやらないと」

「確かに、今まで君のお陰でこの世界に居られたのかもしれない」

「だから従えよ、俺に」

「でもね、それでも、私の居場所は自分で決めさせてもらう」

 

希の台詞を追いかけて見ていくと、上記の台詞に限らず一貫する信念のようなものが見えてきた。

それは「自分の道は自分で決め、そしてその行動に対して責任を持つ」ことである。

(毎回長々と「自分の道は自分で決め、そしてその行動に対して責任を持つ」と毎回書くのもあれなので、言葉のニュアンスで言うと少し違うのだが以下では「自己責任」とでも言うことにする)

それは彼女がポジティブな時だけではなくて、弱音を吐いた時の台詞からも読み取ることができる。

 

「あたし今、嫌な奴だから。誰かが全部終わらせてくれないかなって。本当はあたし、そんなズルいことばっか考えてるんだから」

 

一見他人に責任を取って欲しい旨の発言に見えるが、誰かに全てを終わらせて欲しいと願うことはズルいことだと、間違っているという彼女の価値観を汲み取ることができる。彼女は明確な意思を持って「自己責任」を徹底していると言えるだろう。

 

 

正史世界と漂流世界

希の思考はなんとなくわかった。しかし、これがわかっただけでは希の求めるものについてアプローチできない。よって別の方面の考察をしようと思う。(少し話が脱線するように見えるだろうが必要な考察なので我慢して欲しい)

 

希の「自己責任」の思考は彼女に留まらず、長良や瑞穂にまで伝染していった。

第9話で猫のさくらを神への供物として捧げようとしたソウに対して、瑞穂が「誰かに縋っても、何も変わらないんだ!自分でどうにかするしかないんだよ!」と言ったことや、第12話の長良と瑞穂が会話するシーンで長良が「やっぱり世界は変えられない。だけどこれは、僕が選択した世界だ」と言ったことはとても象徴的に「自己責任」を示している。

長良と瑞穂は自分の行動の結果が未来に繋がっていることを自覚し、それに対しての責任から逃げずに真正面から受け止めているのだ。

 

一方、他の漂流者たちはどうだろうか。

第5話では漂流したクラスメイトが寄って集って長良を責めるシーンがある。皆が疑心暗鬼になり、長良が悪意を持って漂流を続けているという風説が流布された結果起こった学級裁判だ。そこで希が「こんなの話し合いじゃない!みんな誰かのせいにして、楽になりたいだけなんだ!」と叫んだことからもわかるように、彼らは長良に責任転嫁を行っている。

第7話では漂流被害者の回なる集会が行われ、長良を断罪せよという会議が行われていた。その観衆に対してコウモリが「観測者が居なきゃ皆ただの可能性で終わっていた。結局どこに居たって僕らは抗い続けなきゃならないって。誰も長良を非難することはできないし、僕がさせないんだなぁ」と一喝したことでその件は終了したが、ここでも漂流者たちは不満のはけ口として長良に責任転嫁を行っている。

 

上記のことから私は「『自己責任』の覚悟の有無こそが正史世界に行けるか漂流するかの決定的な差ではないか」という仮説を立てた。ここにこそ正史世界と漂流世界の差があるのではないかと見たのだ。

結末を迎えた時、元の世界に帰ることができたのは長良と瑞穂の二人だけだった。未来を選択する責任を知った二人だけが正史世界に帰ったのだ。未来を選択するということには責任が伴う。世界を変えることはできないけれど、今居る世界は自分の選択が積み重なった結果であり、それを他人のせいにはできない。「未来を選択すること」と「その行動の責任を持つこと」はセットなのだ。

だからこそ責任を放棄したコピーたちは未来に辿り着けず、漂流し静止した存在になってしまったのではないだろうか。漂流者たちの責任転嫁行動は言ってしまえば、未来を放棄しているに等しい。未来には責任がついて回る。自分の置かれた境遇を他人のせいにしてしまえば、自分に責任はないと思えばそれはなんとも楽な逃げ道ではあるが、その瞬間彼らは未来を選択することもできなくなるのだ。

 

つまり、「自己責任」の覚悟こそが正史世界に進むために必要なものであり、それはイコールで「未来を選択すること」に繋がっている、ということだ。

 

 

希の見た光

で、だ。希の求めるものについて話を戻そう。

これまでの私の考察が正しければ、「自己責任」の覚悟を持つということは「未来を選択する」ということであり、希はその覚悟を持っていた。

 

そもそもこの漂流に於いて、希は明らかに異端として描かれている。それは「自己責任」の覚悟においてもそうだし、服装という視覚的な観点から見てもそうだし、第10話で骨折が「希だけだった。何の偽りもなくみんなと接していたのは」と評していたことからも明らかだ。

漂流者たちが未来を捨てたという上記の仮説が正解だとするならば、異端として描かれた希が「未来」を欲していたと考えるのは辻褄が合う。

 

つまり、この考察の結論としては、「希が欲していたものとは『未来』であり、光の正体『未来』だ」ということだ。

静止した漂流世界には存在しない「未来」という存在を誰よりも追い求めていたからこそ、希はそこに光を見たのだと、そう思うのだ。

 

 

補足:異端の漂流

そもそも未来を望んだ希がなぜ漂流したのかという疑問に対しては、第1話の漂流が起こった瞬間が答えになっているように思う。

何のことはない、漂流の瞬間、希は長良の肩に手を置いていた。だから漂流したのだろう。漂流を引き起こした能力者の長良に直接触れていたから、本来漂流するはずのない希が漂流したのだ。

これは単なる状況証拠で、だから根拠としてはとても薄いものではあるのだが、少なくとも私はそう解釈した。そうすると、希という異分子が紛れ込んでしまったことへの回答になる。

 

また、正しい世界を歩むはずだった希がイレギュラーで漂流に巻き込まれたという考えは、正史世界の希の死についても整合性がとれる。漂流した希がコピーではなく正史世界に行けたはずの本物だとするならば、希は正史世界に存在しなくなる。それが謎の失踪を遂げたとして死亡扱いを受けたと考えれば、第6話での正史世界の希の死が説明できる。そして、12話では「コンパス」が正史世界に渡ったことで、それが希に変化し正史世界も希が存在する世界へ再構築された、とすればよいのだ。

長良と瑞穂はニャマゾンでコピーした「コンパス」と朝風が持っていた本物の「コンパス」の2つを持って正史世界に渡った。しかし、辿り着いた正史世界の長良の引き出しには「コンパス」が1つしか存在しなかった。このこともこの説を補強することができるだろう。

 

 

メッセージ

まとめ方がよく分からなくなってきたので、最後に、作中で印象的だった台詞を並べて終わることにする。

 

「過去は変えられない。でも、未来ならいくらだって変えられる」

 

「やっぱり世界は変えられない。だけどこれは、僕が選択した世界だ」

 

「誰かに縋っても、何も変わらないんだよ!自分でどうにかするしかないんだ!」

 

「私は帰るよ。たとえ自分が死んでいようとも、私は自分の運命を受け入れる」

 

「教えられた安全な道だけ歩いて『ああ、良かった』なんて、私は思わない。そんなの君の人生じゃないよ」

 

自分の道は自分で決める。それは同時に責任が伴うことでもあるけれど、それが何より大事なことなのだ。

この先の未来、楽しいこともあれば辛いことや苦しいこともあるだろう。でも、それは自分の選択した行動の結果だという自覚があれば、逃げることなく立ち向かえるのではないだろうか。

 

「人生はまだこれからだ。先は、もう少しだけ長い」

*1:実際は北極点でも磁北極でもコンパスって回転しないらしい。まぁそこは分かりやすくするためのフィクションの嘘ということで

2021春アニメ 感想

冬アニメの感想が下書きで眠ってるけどもう結構忘れてて進まないので春アニメの感想書いてしもうた。忘れないために感想書いてたはずが放置しすぎたせいで忘れて感想書けなくなるという、なんという本末転倒感。

にしても感想の分量にバラツキがありすぎて、どれが適当に見ててどれがちゃんと腰を据えて見たのかがわかっちゃうな。

 

 

S

フルーツバスケット The Final

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足掛け2年と3ヶ月続いたこの物語も5クール目にして遂に完結。

原作と突き合わせながら全部見たんだけど、色んなシーンの順番を入れ替えながら尺短縮の為に複数のシーンをくっつけて一つにしたりその整合性を取るためにいろいろな台詞が足されたりとかなり弄繰り回されていた。全くストーリーを変えずにそれができていたことも驚きだし、それらが全く改悪にならずにむしろ分かりやすくなっていた部分なんかもあって、とんでもなく入念に構成された最高のアニメだった。

今日子と勝也の物語はまた別でアニメ化するらしいし、多分ゴッソリ削られたのって翔の彼女の話ぐらい。そりゃあ何も削らないのが一番ではあるんだけど、それで詰め込みすぎてダイジェストになるぐらいなら削ってもいいぐらいのギリギリのエピソードチョイスでバランス感覚も素晴らしい。(草摩家+本田透を中心に据えた物語として構成するのならばこれは半歩外にある話でもあるので)

「孤独は怖いと知ってる人間は 人間を愛さずにいられないから」

前にも書いたけど依鈴がモノローグで言ったこの台詞はやっぱりこの作品に一本通った筋で、それは慊人にとっても例外ではない。彼女の行動は許されざることかもしれないけれど、誰より孤独だった彼女を責めることは私にはできない。

彼女の人生はこれから始まる。

物語が終わるからって登場人物の人生がそこで終わる訳はなくって、だから今までの過ちをごめんなさいだけで全て水に流すなんて言うならそれはどうしたって嘘だ。だから依鈴が慊人を「許せない」と言ってくれたことや、草摩家の女中頭が「この年になって今更生き方を変えることはできない」と言ったこと、夾の父親が最後まで夾のことを認めることができなかったことは、決して彼女らの心情を慮った結果であることに留まらず、作品にとってもかなり大きかったと思う。

慊人はこれから長い時間を、それこそ一生かけて自分が変わったということを行動で示し続けなければならないだろう。それは辛く険しい道かも知れない。それでも慊人は大勢の他人の中から自分を見つけてくれた本田透や、十二支の絆などで縛らずともずっと側にいてくれると誓った草摩紫呉に巡り合えた。だから彼女はもう大丈夫なのだと思う。

 

 

ゾンビランドガリベンジ

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 ゾンサガは別で記事に書いたので良ければ読んでください。 

zibun-zibun.hatenablog.com

個人的には2号推しなのもあって2話がめちゃくちゃ好き。2年半越しに特攻DANCEの口上がホワイト竜の言葉だったって分かるのエモすぎ。

 

 

NOMAD メガロボクス2

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弱くなったとき

夢が見えなくなったとき

天国を見上げたら

目の前の道はまだ長いと気づく

俺は強くなる

希望を失わない

頭の悪魔と戦い続ける

 この戦いは俺が諦めるまで終わりじゃない

(引用:NOMAD メガロボクス2 ROUND13 ED 「Rise Up / Diaomd in the Sky feat. 稲泉りん」)

マックとの戦いの最中、もはやノーガードの殴り合いと化した終盤で自ら打たれに行くジョー。そんなジョーに「どこまでも行きてえんだろ、ジョー」とサチオは心の声を漏らす。恐らくジョーはこの人生最高の瞬間に果てることを心のどこかで望んだのだ。それをわかってしまったからこそ、サチオは一度タオルから手を放す。

しかしその刹那、サチオは自分の傍らに南部贋作の幻を感じる。

南部贋作が最後にジョーと交わした言葉。

「最後まで戦い抜け。俺はここに居る」

リュウと戦った頃のジョーはその言葉の本当の意味を知らず、自分のすべきことはリング上で戦い抜くことだと勘違いしていた。でも本当はそうじゃないはずだ。自分の人生から逃げすに向き合い、戦い抜け。私にはそんなメッセージに写った。

サチオはその会話など知る由もない。それでもサチオは最後にタオルを投げる選択をする。この後の長い人生、ジョーと共に歩んでいきたいと思ったのだろうか。ただ単に彼に死んでほしくないと思ったからか。本当のことは彼にしかわからないし、私には推し量ることしかできない。それでもやっぱり南部贋作の教えはサチオの中に息づいているのだと私は信じたい。

人生は戦いだ。楽しいことばかりではないし、クソッたれな人生と思ってしまう瞬間だってある。でも生きている限り人生は続くし、戦いは続く。最高の瞬間に幕引きを迎えることよりも、酸いも甘いも噛みしめて、それでも前を向くのが人生なのだろう。

旅人は長い旅を終え、ようやく自分の居場所に帰ってきた。長い長い人生で、ずっと寄る辺のない旅人では生きていけない。"チーム番外地"という居場所を取り戻したジョーはもうノマド(放浪者)ではない。

 

 

・魔道祖師

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固有名詞が多くて最初は全く理解できなくて、でもわからないからわからないなりに携帯片手に名前や固有名詞をwikiとにらめっこしながら見てた。中国人の名前に耳馴染みがないから全然頭に入ってこなくて、年寄りが横文字を理解できない気持ちがわかったわ。
最初の2話は現在の話で、そこから一気に20年前に飛び、過去の必要な出来事だけを飛び飛びに描いていって13年前の大事件へと近づいていく。そしてある程度その事件に近づくと、今度は現在と過去の事象が交互に描かれるというかなり小難しい構成になっており、しっかり見ていないと今どういう状況なのかすら把握できないし話もぶつ切りでめちゃくちゃ困る。現在と十数年前のキャラの見た目が変わらないのも理解の妨げになっているし、正直めちゃくちゃ不親切なアニメなのは間違いない。
でもそういうハードルを乗り越えて話を理解すると、これがもう抜群に面白い。アクションファンタジーに愛憎入り混じるドロドロのサスペンス、謎に包まれた過去の出来事を徐々に紐解いていくミステリーでもあり、ほんのり薫るBL風味もブロマンス好きの私にとっては最高。(原作はBLらしいけどアニメではかけがえのない友情程度に改変されているっぽい。男性ウケのためかな)

自分の正義を信じ行動した結果取り返しのつかない過ちを犯してしまった主人公が、その罪と向き合い再起する。こんな系統の物語が大好きな私にはドンピシャでぶっ刺さった。

アニメ三期も決定していてそこで完結の感じなので、まだ原作は読まずにとっておこうと思う。

 

 

・バクテン

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作画が凄すぎる。演技シーンでCGと手書きが組み合わさってるけど全く違和感ないし、カメラワークもアニメだからこそできるアングルや動き、画角の切り取り方やレンズの選択をしていてとんでもない迫力。特に最後の演技シーンは今までの試合や練習での課題だったところがしっかり演出で強調されていて、演技を見るだけで自然と泣ける。

前々期のスケートリーディングスターズと競技性が似たスポーツだけど、描くチーム数を絞っていたからキャラクターへの感情移入の深さが段違いだった。こういう競技って自分たちの演技に点数が付くから無理に対戦相手を描く必要はなくて、1クールほぼ丸々主人公チームの掘り下げに使えたことがほんとに大きかったと思う。

劇場版もめちゃくちゃ楽しみ。

 

 

アイカツプラネット

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 最初は期待してなかったけどめちゃくちゃ面白かった。無印を知ってると構成やキャラ配置が意識して似せているのかもと思う部分も結構あって、シリーズファンとしても楽しめたので二重に良作。

最終回に今までのメイキングとキャストへのインタビューがあったけど、それでよりアイドルの娘たちを好きになっちゃった。

2クールでなく4クールでやって欲しかったとかコロナなければライブあったのかなとか、作品の完成度とは別に惜しいところが沢山あったので是非二期お願いしますといったところ。

 

・灼熱カバディ

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攻守がはっきりしてて見てて気持ちいい。

花形でセンスの塊みたいなやつばっかのレイダーに対して地味だけど泥臭くも努力を積み重ねてきたアンティ、個の力では敵わなくともチームの結束で倒す、そんな対比構図がアツすぎる。レイダーが努力をしてないとか言いたいわけじゃなくて、アンティ陣の泥にまみれて散々苦汁を飲まされてきた感じが大好きだということを言いたい。サブキャラクターを使うのが上手いスポコンは名作だよ。

今後の展開もとても気になる。能京には絶対的エースレイダーの王城がいる中で、彼が完全復活したとき宵越はどういう立ち位置で生き残っていくのだろう。

 

 

 A

・やくならマグカップ

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陶芸初心者の姫乃が段階を踏んで一から陶芸を学ぶことで陶芸を知らない視聴者にもしっかり配慮されていて、姫乃に感情移入もしやすかった。

陶芸を通じて知らなかった母の輪郭に触れてその思いを受け継いでいく姫乃や、姫乃がコンテストの作品作りを頑張る裏で父親がカフェの新名物を試行錯誤していて親子像がシンクロする。作品づくりに悩む姫乃に父親が母親との思い出を語ったりするのもめちゃくちゃ良い。こういう親子を意識する瞬間が多くてそれだけで少し涙腺に来た。
初心者でももしかしたら賞獲ってるんじゃないかっていう淡い期待とは裏腹に現実はそう甘くない絶妙なリアリティがあって、でも主人公の気持ちをそのままにせずしっかり落としどころを作ってあげてる優しさもある。

ちいさな「良さ」が積み重なった心温まるアニメーションだった。

 

 

・MARS RED

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音楽朗読劇が原作なだけあって音楽がかなり良かった。一つ印象的なBGMがあるだけで作品への印象ってだいぶ変わるよね。

サロメだったり仮名手本忠臣蔵だったり良寛の歌だったりそういう教養が全くなかったから初見だと何のこっちゃわからずに流し見してたけど、何だか勿体ない気がしてせめて戯曲や舞台のあらすじだけでも頭に入れて見てみようと思って突き合せて見たら結構評価が上がった。その物語を完全に再現してる訳ではなくあくまでそれらはエッセンスで、点と点で共通点が多数ある程度の引用の塩梅がとても心地良い。

作品内の雰囲気やテーマも一切崩れずに最後まで行ったのも評価が高い。モチーフの戯曲や舞台もすべてテーマが統一されていて、作品全体の雰囲気を全力で以って作り上げている。特に前半の1~4話は物語上必要な要素を拾い上げながら作品の設定や雰囲気を過不足なく伝え、且つ単話で見ても一つの物語として完成しているうえに引用されている劇や戯曲を知っていると更に楽しめるという凄まじい完成度。

 

 

・86

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常日頃からギルティクラウン愛を叫んでいることからもわかるように私は澤野弘之の歌もののBGMが大好きで、それが効果的に使われていただけでもう高評価。

話的にはそこまで刺さっていたわけではないけど、顔も見えないしどうしても対等ではいられない86への思いを募らせたミリーゼ少佐が彼らの生きた痕跡を辿る時、私も馬鹿みたいに泣いた。それはミリーゼ少佐に感情移入していたのもあったけれど、もう一つ理由があって。

私がどんな物語を見て感情移入しても感動しても可哀想に思っても、物語の中の彼らにとって私は傍観しているだけの人間に過ぎなくて、彼らに寄り添うことも助けることもできない存在なのだ。物語を見ている私は作中の86にとってのハンドラーより無力で残酷な存在なのかもしれない。それを実感してしまったから、そのどうしようもなさに泣いてしまったし、そこでまたミリーゼ少佐の気持ちが分かって泣いてしまったし、でもそのミリーゼ少佐に感情移入する行為自体がやっぱりエゴでしかなくて、もう書いてて良く分からなくなってきたけどとにかくどうしようもなく悲しくなったのだ。

 

 

・東京リベンジャーズ

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アニメ数話見て原作全部読んじゃった。基本的に原作に忠実で悪くないアニメだったと思う。でも原作に並ぶ感動はあまりなくて、なんなんだろうね。

あと13話の冒頭、日向の葬式の時に武道が棺桶の前でずっとぼっ立ち、周りが困惑して警備員も動いて直人は泣き出す、みたいなシーン。これは原作に無くて、そこだけは改悪だったんじゃないかと思う。

 

 

憂国のモリアーティ

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"Catch me if you can, Mr. Holmes."

 

 

・ODD TAXI

f:id:k-bbb-zibun:20210703211259j:plainゆるそうな見た目とは裏腹にガチガチに本格的なミステリー群像劇。「女子高生失踪事件」を中心に、一見何の関係もなさそうな複数の事象が徐々に絡み合っていく様が見ていてとても気持ち良かった。全員の視線が小戸川のタクシーに集まる、あの瞬間の為に1クール見てきてよかったと心から思えた。

青春群像劇とかスポーツものとか、複数の視点から物語が展開されるという広義の意味での群像劇はアニメにも数あれど、本格的な群像劇ってアニメではあまり見ない気がする。ぱっと思いつくのはデュラララ、BACCANO、リヴァイアスぐらい。もっとこういうの見たいし、他におすすめとかに知ってたら教えて欲しい。

 

 

B

・Vivy

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マツモトの喋り方がもろに長月達平で最初こそちょっと引いちゃったけど、普通に面白かった。作画も流石のWIT STUDIO、見ていて気持ちのいいアクションばかりだった。

ただAIにしては合理性に欠ける判断の多さにモヤモヤしてしまって話にはあまりのめり込めなかった。AIと呼ぶには感情的で、人間と呼ぶには違和感のあるその何かに感情移入できていれば十全に楽しめたのだろうと思うと少し悔しい気もする。

 

 

シンカリオンZ

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ザイライナーとのZ合体、めちゃくちゃカッコいい。物語的にも謎多めで続きが気になるし今のところとても楽しめてる。
前シリーズのキャラも出てきて前作との関係性も徐々に開示されていって、そこのワクワクもあって今のところシリーズ物の2作目として満点の出来。

フォロワーさんが言ってて気づいたけど、萌えキャラがいないのが唯一の欠点かもしれない。思えば無印は三原フタバさんとか上田アズサとか可愛い女性キャラが揃ってた分、どうしても画面の華やかさは見劣りはするかもしれない。

 

 

・転スラ日記

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見る前は30分は長いだろとか思ってたけど案外そんなことなく普通に楽しめた。リムルの緩さや周りのキャラの濃さが日常系にも案外親和性高いのね。
個人的にはゲルドとゴブリン幼女の関係が萌えて好き。

 

 

 ・バックアロウ

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色々雑すぎて草。勢いで全部誤魔化す中島かずきの悪いとこ出てるし、それがTRIGGERじゃないからいまいち受け止めきれてない感じ。
でもルドルフ vs ゼツ×アロウ のあたりは共闘燃えとか色々相まって部分的にはめちゃくちゃ面白かった。美少年牧場とかの意味不明な設定も中島かずきの仕業に見せかけて案外ミズーギィ王国の前科持ちの谷口悟朗のアイデアだったりするのかも、とかそういう面からも楽しめたりしたし悪いアニメではなかったのは確か。

 

 

・魔入りました入間くん2

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ウァラク・クララもアザゼルアメリもイクス・エリザベッタも、全員まとめて愛す。
特段面白いとも感じないけど何故かずっと見てられる感じの不思議なアニメ。

職員全員が署名持ってくるシーンはこれまでの集大成感あって結構胸熱な展開だった。

 

 

BORUTO

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ようやくボルトとカワキの話が動き始めたところ。原作でも抜群に面白い話が素晴らしい作画でアニメ化されて面白くならない訳がない。

カワキがナルトの過去を知って心を開いていく過程が一番面白いですからね、この作品。

 

 

不滅のあなたへ

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最初の前世編とヤノメ編はいまいち面白さがわからなかった。
でもタクナハ編は好き。というかグーグーとリーンの関係性が良かっただけかも(関係性のオタク)。

前半の二編において、フシはキャラクターではなく物語を動かす装置だったように思う。タクナハ編に入ってようやくフシが人間性と呼べるようなものを獲得し、キャラクターとしての魅力が見えてきた。そして作中時間も前二編の何倍も使ったぶん他のキャラクターへも深く感情移入できたし、だからこそタクナハ編は楽しめたのだろう。

 

 

 C

・擾乱

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作画と雰囲気は良かったし作品全体を通して無常観が伝わってきた。人間の持つ二面性、心の内に秘めた矛盾とそれに対する葛藤なども見事に描かれていた。

しかし、衝撃を作ろうとするあまりの「死んだと思ったら実は生きてました」展開の多さが気になる。あまりにもワンパターンだったので、最後らへんは「またか……」と冷めた目で見てしまっていた。

あとは設定のスケールに対して話のスケールが追い付いていなかった。龍脈だとか青い血の一族だとかの設定も持て余していたし、徳川への反乱がどうとか言う割には主人公の周りのゴタゴタで話が終わっていた印象。

徳川政権を転覆しかねない秘密って結局何だったんだろう。月城が遺したメッセージと断片的に見えたメモの内容から察するに「葛原が青い血の一族を抹殺したこと」な気もするが、流石にそれで徳川は沈まないと思うし謎は深まるばかり。多分物語的にはその内容はあまり重要ではなくて、徳川の治世の終わりが「鵺」にも否応なく変革の波が起こすということが大事だったんだと思う。それでもやっぱりあんだけ「重大な秘密が……!」って引っ張った上で何も描かれないのは視聴者としてはモヤモヤが残った。

 

 

・シャドーハウス

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エミリコみたいに馬鹿で正直で明るいキャラクター、結構好きなんだけどこういうシリアスなアニメで見るのは心が痛む。作品の雰囲気と画面の見づらさがトレードオフなのもちょっと辛かった。あとは原作ものだから仕方ない話ではあるんだけど、シャドー家の謎が明かされるタイミングが終盤も終盤で、でも物語的にはまだその設定を活用する段階にはなくて、アニメ単体で見た時にバランスが悪かったと思う。

でも悪いところばっかりではなくて、最初あんなに嫌な奴だったパトリックやリッキーたちがエミリコの優しさに触れて徐々に改心していく様はとても良かったし、最終回エドワードを追い詰めた時のエミリコの表情が初めてケイトの顔としての役割を果たしていたシーンもエモかった。生き人形として強制されたわけでなくお互いの思いがシンクロしたからこその表情のシンクロ、めちゃくちゃ良かった。

 

 

・ダイ大

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ポップの最初の逃げ腰イメージが今になっても抜けなくて、だからポップが漢気見せるだけで簡単に泣いてしまう自分がいる。ポップが主人公だって言われることがあるのも納得できるぐらいめちゃくちゃ良いキャラ。

ただ物語としては良く言えば王道だけど悪く言えばベタで、正直自分はあんまり刺さってない。どちらかといえばベタとか王道を作ってきた側の時代の作品にこんなこと言うのも的外れかもだけど。

 

 

・ひげひろ

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少女漫画では歳の差恋愛はわりとポピュラーなジャンルだし、大人と未成年の恋愛も結構ある気がする。最近の作品でも「高嶺と花」、「PとJK」、「椿町ロンリープラネット」、「墜落JKと廃人教師」などすぐにぱっと出てくる。

しかしそれらはその年齢の壁を物語として越えるべきハードルとして描いている場合が多く、モラルや社会的問題の側面で切り込んだ作品は私の知る限りだとない。

 

ところが最近はこの成年対未成年の恋愛を道徳的な問題を絡めて描く作品が増えてきた。「私の少年」や「娘の友達」、少し違う気もするが「少年のアビス」などもこの系譜だろうか。そしてこの「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」などもその一つだ。(厳密には"恋愛"ではないと言われればそれはそう)

その中でも「ひげひろ」と「娘の友達」は対照的な位置にあった。ひげひろは「大人は大人然として子供に手を差し伸べるべき」という価値観なのに対して、娘の友達は「大人が大人以外であってはいけないのか」ということが描かれている(そういう風に私は読んだ )。


「娘の友達」は妻に先立たれて娘は不登校になって、仕事もうまくいかない失意の中で偶然出会った娘の友達古都と破滅的な依存関係になってしまうサラリーマン晃介の話だ。古都は家族関係が上手くいっておらずそのせいで破滅願望があり、自分に優しくしてくれた晃介と共に破滅しようと誘惑を仕掛ける。会社員である自分、父親である自分、そんな重圧に押しつぶされそうになった時、何者でもない自分を肯定してくれたのが「娘の友達」だったのだ。

ネタバレになってしまうので詳しくは言わないが、様々な障壁を超えてそれでも彼らは一緒にいることを選択する。でもそれは破滅するためではない。古都は親としっかり向き合ったうえで、主人公も親であることや社会人であることから逃げずに向き合って、その上でどんな謗りを受けようと一緒にいよう、そういう選択をした。

 

吉田の行いは確かにとても正しいことで、彼に出会えた沙優は幸運だっただろう。吉田は大人であることから常に逃げずに向き合い続けた。でも「娘の友達」を読んでしまった私には、吉田の振りかざす正しさはとても鋭い凶器にも見えた。大人と未成年の恋愛を賛美したり肯定したりするわけではないが、私には「ひげひろ」の正しさは時に息苦しく感じることがあったのだ。

 

 

スーパーカブ

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自分は「ないないの女の子」だと思っていた小熊がスーパーカブに出会ったことで打ち込めるものや友達を手に入れ、それによってどんどんと日常が彩られる喜びや自信を知っていく過程が描かれる前半。重く余白の多い描写に背景のデティールの細かさなど、生活の質感を伴ったリアリティがとても良かった。

ただ後半に行くにしたがって雲行きは怪しくなる。5話なんて今までのリアリティのある描写を一気に飛び越えたドフィクションだし、小熊の自信も根拠のない全能感へと肥大しとんでもない行動をとるようになっていく。

例えば修学旅行に単身カブで乗り込むのもヤバいし、椎ちゃんが川に転落したときに救急車を呼ばないのもヤバい。状況も良くわからない状態でたまたま間に合って助かったからいいものの、下手すりゃ死んでたしカブの全能感に酔っていたでは済まない話だ。

あと、あまりにも小熊のコミュニケーション能力に難がありすぎて、小熊が玲子以外と喋る時常にハラハラさせられていた。最初は人と話すこと自体が少なくモノローグ中心だったからあまり気にならなかったけど、後半に行くにしたがって社交的になって行って(それ自体は喜ばしいことなんだけど)、あまりにもコミュニケーション能力が低いものだから見ているこっちが辛くなるという何とも言えないいたたまれなさ。

前半は好きだっただけにちょっと残念な気持ち。

 

 

・ダイナゼノン

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アニメっぽくない質感を持った会話の間や距離感、空気感を前作から受け継いでいて流石。

でも怪獣事件で街は大変なはずなのに、そこに住む人間は妙に平熱で、それが見ていてとても違和感。これも一応前作からといえばそうだけど、より拍車がかかってる気がする。

屋台骨だった夢芽の姉の話と怪獣云々の話が独立していて相互不干渉なところとか、ゴルドバーンやハズレの怪獣って結局何なのとか、5000年前の人たちがなぜ今になってとか、蓬の怪獣使いの能力とか、設定もストーリーも色んな方向に手を広げてしまったせいでどの要素も上手く畳めずに中途半端に終わった感じが否めない。特に姉の死の話なんかは、夢芽の心情だけで言えば解決したのかもしれないけど、視聴者目線からするとキャラクターだけで勝手に納得しないで物語的な決着を見せて欲しかったと思う。

メインキャラ全員の心情にしっかりと決着をつけているところは確かにすごく良くて、だからこそ評価が難しい。ちせがタトゥー入れて不登校貫いてるのなんて最高にちせだったし。

 

 

 D

 聖女の魔力は万能です

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主人公側の視点では王子をずっとちゃらんぽらんだと描いておきながら、実は王子の側にも事情があって……という展開にはまんまとしてやられた。カイル王子みたいなキャラ、好きすぎるでしかし。

それでも評価がイマイチなのは、多分主人公に魅力を感じれなかったから。そりゃあ最初はこんな状況でも前向きに生きている主人公はめちゃくちゃ凄いし応援したいと思ってた。でも話が進むにつれて実は全然悪い状況でもなくむしろ主人公は良い思いをしてるだけじゃないかと思えてきて、なのに更なる主人公ageのためだけに辛い目に合う愛良の方に感情移入しちゃって見るのが苦しかった。愛良は何故スランタニアに召喚されちゃったんだろうね……。 

 

 

・ミュークルみっくす

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またゆにつぎはぎを悪者にしちゃうのは流石に可哀想じゃない? 1年目と比べて敵味方の境界線が崩れてぼんやりしているせいで、茶番感が一気に増してしまっているのも辛い。期待してたゆめ会長朝陽の恋愛関係もあやふやなまま放置されてしまって、1年目終盤あたりからちょっと厳しい。

ただ掛け合いのテンポ感はいい感じにこなれていてむしろ公式側がそれをネタにするぐらいの気概もあって、そこは見ていて安心できる。

 

 

 E

・SHAMAN KING

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展開の速さとギャグのノリに全然ついていけないのがキツかった。

以前、松井優征先生が漫画を描くうえで大切な「防御力」(=読み手にどれだけストレスを与えずに読ませることができるか)について語った記事で、「つまらないコメディシーンやセンスのないオシャレは省く」というものがあったけれど、ギャグが合わないと本当に苦痛なんだなとこのアニメで身をもって理解した。

あとは主人公のキャラと行動が一致していないのを屁理屈で無理やり丸め込もうとされている感じもちょっと苦手だし、何でまん太ずっと着いてきてるんだよとか突っ込みどころも多くて私には合わなかった。

 

 

さよなら私のクラマー

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原作は結構尻上がり的に面白くなってくけど、アニメは正直出来がかなり悪かった。

BGMは場面に合ってない気の抜けたようなのが多いし、作画もテンポも悪いし、原作だと目を見張るような鮮やかなキメシーンもサラッと流しちゃうし、そのせいでギャグシーンとのメリハリが生まれなくて常に半分ふざけてるみたいな空気感になってるし、佐和がモノローグのナレーションなのも全然しっくりこないし、ほんともう散々。

視点もぶれて誰が主人公だかわかったもんじゃないのも見辛い。群像劇といえば聞こえは良いけど、正直原作もこれのせいでちょっと読みにくいところはあるし手放しで肯定はできない要素のひとつだと思う。


・プリチャン

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3年目はマスコットを見てると「頑張れ」よりも先にマスコットに対するイライラが浮かんできて、そこが好きになれるかの境目だったのかなと思う。

プリチャンはどんな子でもありのままを受け入れて寄り添うことが根底にあったと思う。

例えば虚言癖の子が出てきてもその虚言壁を諫めるでも虚言癖を治すでもなくそのまま終わっていった回があった。

例えばマスコットの失態を絶対に責めたり治そうとしたりせず、ただ寄り添って応援していた回があった。

多分私は過剰すぎる"それ"についていけなかったのだ。

 

 

 F

デジモンアドベンチャー:

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ノーコメント。

 

 

 バトルアスリーテス大運動会ReSTART

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前作のこと全然知らないんだけど、これ前作ファンから見たら懐かしのネタ満載で面白いとかの可能性もあるんかな。

 

 

・ぷっちみく

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未だにハピアラとピキピキ以外のキャラが分からん。(自分の怠慢)

 

まとめ

今期アニメも豊作だった。というか毎クール程度の差こそあれ終わる時には絶対今期アニメも面白かったって言ってる気がする。

やれ最近は不作だなんだと言う人はいつの時代も一定数いるけど、それは多分1クールに50本も60本もあるアニメなんて全部は見れないからで、たまたま自分に合うものに出会えなかっただけの話なんじゃないかな。「今期○○と△△と××しか見るものない」って言われても、ほとんどの人は他の何十本もある今期アニメをしっかり見た上で言ってるわけじゃないし、そういう論争は不毛なんじゃないかとも思う。

新しいアニメが放送すればなんだかんだそれだけで楽しいし、皆もクソアニメはクソアニメで実況楽しんでたりするじゃない。楽しんだもん勝ちよね、結局。

ゾンビランドサガリベンジは誰のための物語か

ゾンビランドガリベンジを見終えてから結構経ちましたが、ようやく思っていたことを咀嚼できたので書き残しておこうと思います。

今から書くのは私が感じた物語の一つの側面でしかなくて、必ずしも正解じゃないし、これ以外の面も沢山あることを念頭に置いておいてください。

 

 

ゾンビランドサガは源さくらを救うためのプロジェクト

ゾンビランドガリベンジ第1話、巽幸太郎はBAR New Jofukuで失意の中酒を飲んでいました。ただでさえ時間が限られているらしいフランシュシュがアイドル史上最大の失敗を喫し、莫大な借金を抱えてしまったのだから立ち直れなくても無理はありません。

バーのマスター徐福はそんな幸太郎を再び焚き付けるために発破を掛けますが、その中にこんな言葉がありました。

 

「元々、お前のエゴで始めたことだ。お前のエゴで終わらせりゃあいい」

 

いままで幸太郎はことあるごとに「佐賀を救うため」と口にしてきました。それこそ1期1話でさくらに「私何でアイドルやるんですか?」と聞かれたときからずっと言い続けています。

だがしかし、徐福はゾンビランドサガプロジェクトは幸太郎のエゴで始めたことだと言うのです。徐福は自称ではありますが「佐賀そのもの」であることが明言されており、つまりは土地神かそれに類するものであると考えられます。人間をゾンビィにする術は、佐賀事変を含むこれまでの徐福の発言などから徐福が持つ力、あるいは徐福が幸太郎に与えた力とみてほぼ間違いありません。そのゾンビランドサガプロジェクトの根幹に関わる彼がこう言うのですから、このプロジェクトの目的が巽幸太郎のエゴなのは本当のことなのでしょう。

 

では、その巽幸太郎のエゴとは何なのでしょうか?

 

そのヒントは幸太郎の過去に隠されています。一番わかりやすいのはリベンジ11話の幸太郎の回想でしょうか。

その回想の中では、幸太郎が源さくらのオーディション応募封筒を手に何かを悔やむような描写がなされています。そして「たとえ誰に恨まれようと」「たとえ神や悪魔が相手になろうと」「俺はやる!」という文字が画面に映し出されます。

この描写からわかることは、幸太郎がさくらの死を悔やんでいること、さくらがアイドルになりたかったことを知っていること、そして強い意志をもって何かを成し遂げようとしていることです。

つまりこれらから想像できる事象を繋ぎ合わせると、ゾンビランドサガプロジェクトはさくらアイドルにすることで彼女を救うという幸太郎のエゴから始まったプロジェクトだ、ということが推測できます。

これが私が「ゾンビランドサガは源さくらを救うためのプロジェクト」と言った理由です。

(「佐賀を救う」という名目は、徐福に助力を得るために便宜上必要なお題目か、あるいは力を貸す代わりに徐福から提示された交換条件といったところなのではないかと考えていますが、ここではあまり必要のない情報なのでいったん切り捨てます)

 

 

ゾンビランドガリベンジは誰のための物語か

ここからは上の推論が正しいと仮定したうえでの話です。

ではゾンビランドガリベンジも源さくらを救うプロジェクトの続きなのでしょうか。恐らくそれは違います。

なぜなら、源さくらは1期の最終回で救われているからです。生きていた頃の記憶を取り戻してなおアイドルであり続けることを選択できた彼女は、既に正真正銘アイドルです。つまり源さくらが救われる物語は1期で一応の決着がついているのです。

ではリベンジとは誰の物語なのでしょうか。「ようやくアイドルになったさくら(フランシュシュ)の成長物語」も「佐賀を救うための物語」もおそらく正しいと思います。

でも私が思うに、ゾンビランドガリベンジは「巽幸太郎が救われるための物語」です。

 

まずリベンジ1話では、巽幸太郎は失意の中に居ます。1期11話とは対比的に、さくらが幸太郎を救おうと叱咤激励を飛ばすというシーンが印象的ですね。フランシュシュは全員EFSの失敗から立ち直っているが幸太郎だけ未だ立ち直れないままでいるこの第1話は、この物語が巽幸太郎の再起を描く物語なのだろうと予感させます。

ですがEFSの失敗から立ち直ることと幸太郎が救われることはイコールではありません。なぜなら、ゾンビランドサガプロジェクトの最初から彼はずっと救われないでいたからです。源さくらやフランシュシュのメンバーをゾンビにして生き返らせたのは彼のエゴであり、それが正しい行いだとは誰も認めてくれないという問題があるかぎり、彼は立ち直っても救われないのです。

 

1期11話で生前の記憶を取り戻し自暴自棄になったさくらは幸太郎に向かって、「誰もゾンビになりたいなんて頼んどらん!」「お願いやけん、私を巻き込まんで」と言っています。

幸太郎はその場では強気にさくらの言葉を一蹴していますが、自分の全身全霊をかけて「たとえ誰に恨まれようと」「たとえ神や悪魔が相手になろうと」彼女をアイドルにすると決意した女の子から「誰もゾンビ(アイドル)になりたいなんて頼んどらん!」と言われたのです。そりゃあ自分のエゴが本当に正しいのかどうか、疑わずにはいられないでしょう。

それでも幸太郎が強気でいられたのは、さくらをアイドルにするという絶対的な目標があったからで、そのためなら「たとえ誰に恨まれようと」、たとえさくら本人に恨まれようとやってやるという覚悟があったからです。

そんな彼がEFSでの失敗で心が折れてしまったのはある意味当然とも言えるかも知れません。さくらをアイドルにするという目標を達成したことで自分の心を支えるものはなくなり、自分のエゴの是非にはずっと悩まされ続け、そこにアイドル史上最大の失敗を経験したのですから立ち直れなくなるのも当たり前です。「今までどんな困難も乗り越えてこられた」という小さな希望があったとしても、それすらEFSの失敗で潰れてしまったのですから。

 

ではそんな巽幸太郎を救ったのは何だったのでしょうか。リベンジ1話のさくらの鼓舞でしょうか? その後の徐福との会話でしょうか?

確かにさくらの鼓舞や徐福の言葉で幸太郎は一見立ち直ったかのように見えますし、彼女らも幸太郎を救おうとして声を掛けたのは間違いありません。しかし、幸太郎の問題が自身のエゴの是非がわからないというところにあると考えるならば、彼女らの鼓舞は根本的な解決になっていません。

となると、一見復活して平気になったように見えるリベンジ2話以降も、まだ幸太郎は救われていないということになります。

そこからしばらくフランシュシュはテレビやラジオなどの新しいことに挑戦するのですが、巽幸太郎へのフォローは全くありません。

7話ではさくらに憧れてフランシュシュに加入する楪舞々が登場し、11話では避難所で少しでも人々の心を和らげようとゾンビバレのリスクを背負いながらもアイドルとして活動を続けます。今まで水野愛みたいにキラキラしたいという思いでアイドルをしていたさくらが、何のためにアイドルをやるのか、その意義を実感していきます。

しかしさくらの成長を見ても幸太郎はまだ救われません。というか彼女のアイドル活動を見て救われるならば、もうとっくに救われているはずなのです。

 

源さくらの激励も成長も、幸太郎を救うことはできませんでした。じゃあいったい誰が救えるのでしょうか。

誰が救えるのかなどと言いましたが、結局それは他でもなく源さくらだけなのです。

 

リベンジ11話の終盤、豪雨で壊滅的な被害を受けた佐賀で避難所にてようやく合流できたフランシュシュと幸太郎。幸太郎はこの未だかつてないほど困難な状況でもEFSでのライブ決行を宣言します。厳しい現状を把握しながらも、それでもフランシュシュを鼓舞し、16日後の3月8日にEFS集合という約束をして幸太郎はフランシュシュのもとを去ろうとします。

しかしその去り際、幸太郎を呼び止めたさくらが彼に言葉を掛けるのです。

そこで彼女が言った一言こそが巽幸太郎という男を救いました。

 

「私をアイドルにしてくれて、ありがとうございました!」

 

そう、彼を救ったのはたった一言の感謝の言葉です。

ゾンビランドサガプロジェクトを通して巽幸太郎は一番孤独で、誰からも支えてもらえない立場に居ました。

リベンジ10話でサガジンの記者大古場に「死者をば晒し者にするのはもうやめろ!」と言われた時だって、さくら本人に一度は拒絶されている幸太郎が同じことを悩まなかったわけがありません。

だからそんな幸太郎を救えるのはやっぱり彼のエゴをさくら本人が肯定することだけであり、今まで為されなかったそれはさくらの感謝の一言によっていとも簡単に為されたのです。もちろんさくらはそんなことを考えて発言したわけではないでしょう。それでもどうしようもなかった幸太郎の心はようやく救われたのです。

 

 

本人から許された彼はもう無敵です。佐賀知事の下に単身乗り込んだりもするし、大古場を通じて全国にフランシュシュの存在を喧伝もするし、使える手は全部使ってフランシュシュを盛り立てます。そんな彼が次なる目標として打ち立てたのはやっぱり佐賀を救うことなんかじゃありません。

 

「お前の夢は駅スタごときじゃあない! お前の……お前らの夢は、世界一の、永遠のアイドルになることじゃい!」

 

やっぱりゾンビランドサガプロジェクトはどこまでも巽幸太郎のエゴで、だからこそこのプロジェクトが次の段階へ進むには巽幸太郎が救われる必要がありました。エゴを認められたという大義名分がなければ、彼は必ずまたどこかで折れてしまうでしょうから。

だから私はこのリベンジという物語が「巽幸太郎が救われるための物語」だったと思うのです。

2020秋アニメ

あけましておめでとうございます、くぼはじめです。

今回は2020年秋アニメの感想を書きました。2020年まとめ記事で好きなことばかりノリノリで書いていたので、こちらの記事はあまり筆が乗らず遅くなってしまいました。

普段ツイッターでは作品を酷評することは避けているのですが、ブログでは色々悪く書いていたりするので見たくない人はブラウザバックお願いします。

 

 

 

S

体操ザムライ

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“夢”じゃない 勝手に“夢”と周りは呼ぶけど
そうじゃない やりたいことをやりたいだけ
“夢”なんてない なりたいものになれないような
そんなつまらない 世界に生まれた覚えはない
楽しんだ者勝ちさ 未来は

この作品のメッセージはEDの歌詞にとても強く表れていると思います。

この作品の表の主人公は城太郎であり表向きは彼の復活劇ですが、その裏にはレオナルドと玲が主人公の、彼らがやりたいことをできるようになるまでを描いた成長物語があります。

 あゆやブリトニーやマリさんや滝沢やキティ・チャンや、それに鉄男や城太郎。この作品のキャラクターはみんな個性的で、周りの目も気にせず自分を貫いて生きています。自分のこだわりのファッション、信念、スタイル。彼らは”なりたいもの”になるために、大なり小なり曲げられないものを持っています。

城太郎の背中を見たことだけが、キティ・チャンと語り合ったことだけが二人の背中を押したのではなく、周りの大人全員の生き様こそが二人の成長を後押ししたのではないでしょうか。そして、その姿こそがこの作品の描きたかったものなのではないかと思います。

 

 


いわかける

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とんでもスポーツでなくどちらかというとリアル寄りだったのに、キャラクターみんなの登り方にしっかりと個性があったのが凄く良かったです。

ストーリーの面でも、花宮の全員に挫折と課題を与え、それを克服して最後に優勝するという、基本に忠実に丁寧に描かれた物語で非常に面白かったです。

最後の大会はやや駆け足だったものの、それ以外は文句の付け所がありませんでした。

 


GREAT PRETENDER

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今までの全てが最後の展開に絡んでくる圧倒的な構成力。どこまでが本音でどこまでが演技か、誰が味方で誰が敵かすら分からなくなるようなどんでん返しの仕掛けの数々。とにかく息もつかせぬ展開で夢中になって見ていました。かつてと同じ図面を引いて見事に朱雀をハメたローラン、なんて凄い男なんだ。

視聴者にすら神の視点を与えず情報を制限することで思考を誘導しどんでん返しを生む手法、ドラマ畑の脚本家らしいなぁとも思いました。最近見たドラマが立て続けにそんな感じだったから勝手にそう思っているだけかもしれませんが。

 

 

 D4DJ First Mix

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件のバンドリフォーマットに則ったストーリー展開ですが、やはり面白いです。そしてなによりキャラが滅茶苦茶良い。サンジゲンの3DCG、人間を可愛く動かす技術は頭一つ抜けてる気がします。

ハッピーアラウンド全員カワイイ、トニカクカワイイよりカワイイです。 

 

A

呪術廻戦

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ジャンプ作品にはそんなに詳しくないですが、ジャンプのヒット作をめちゃくちゃ研究して作ってるのだろうと思わせる箇所が多くありました。そう思うだけあってかなり面白かったですし、作画も良くて戦闘を見てるだけでも楽しかったです。また面白いだけでなく、人の負の感情について考えさせられることも多かったです。

主人公の戦い方が殴るだけであまり面白くないことだけちょっと気になりましたが、今後宿儺の術式が使えるようになるかもしれないとのことなので期待して待っています。

 


ハイキュー!!TO THE TOP

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 vs白鳥沢のクオリティが異常だったせいで見劣りするのもありますが、どうしても作画の粗や使い回し、テンポの悪さが目立った気がします。

でも田中のインナースパイクの回はアニメで観れて本当によかったです。 

 

 

NOBLESSE 

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神之塔、GOHに続き韓国のWEBTOON発のアニメもこれで3作目。GOH同様キャラや展開を借りた別物と言っていいでしょう。

といっても出来が悪かったわけではなくて、上手く物語の筋を抽出して綺麗に纏めているなという印象です。

例えば第0話のM-21の話、原作だとあれだけで1クールアニメやれるぐらいの長さがある内容なのですが、それを削りに削って24分に落とし込んでいます。しっかり見せ場を作り、それでいて破綻しなかったのにはかなり感心しました。

また第0話だけでなく、本来の話の本筋であるユニオン関係の話をバッサリ切っていたりフランケンシュタインとの馴れ初めをかなり前倒しで語っていたり、とにかく1クールで話を収めるための切り貼りが多く見受けられます。恐らくアニメの最終回のところまで原作に忠実にやるとなると3~4クール程必要になると思うので、色々切り捨てたのは英断かもしれません。

最終話のライジェルとロードとのやり取りだけは結構不満なので評価がSではなくAですが、全体的にめちゃくちゃ良かったと思います。

あと、原作のシュールギャグのテイストを損なわなかったことも地味に嬉しいポイントですね。

 

 

無能なナナ

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いやー、めちゃくちゃ良いところで終わりますね。あそこで終わられたら原作の読みたさ異常だし販促としてもこれ以上ない出来だったと思います。

ナナはかなり頭がキレますが、とは言っても、瞬時の閃きでなんでも解決できてしまうある意味ファンタジーのような天才ではないんですよね。能力のない彼女は常に綱渡りを強いられているような状態で、そのヒリヒリした戦いが本当に面白かったです。

 

 

キミ戦

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一言で言うならラノベ版ロミジュリでしょうか。

共闘シーン等の燃えもカワイイ女性キャラの萌えも両方抑えていてかなり評価高いです。サクサク進むテンポの良さも素晴らしい。

ただ、vs始祖やvsサリンジャーは展開自体が熱かったからこそ、あっさりと終わってしまったのが少し残念です。

原作付きだから仕方ないところはあれど、伏線や思わせぶりなシーンを撒くだけ撒いて終わってしまったので、是非2期をやって回収して欲しいですね。

 

 

アサルトリリィ

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女の子はかわいいしお話はあったかいし良いアニメでした。

特にお気に入りは、5話のお誕生日回と10話の四つ葉の髪留め回です。みんなの梨璃を思うあたたかい気持ちが伝わる素晴らしい回でした。ただ、話単体で見れば良かったものの、レアスキル「カリスマ」の存在や結梨の死関連の性急さなど気になるところがあったのも事実です。

それと、個人的には設定が多すぎて追いかける気にはならない作品でした。設定やキャラクターが無数に存在しているとそれだけで楽しめるタイプの人もいると思うのですが、自分は逆に設定を追いきれなくなって萎えて敬遠してしまうタイプみたいです。

 

 

禍つヴァールハイト

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前半の作画崩壊はキャラがキャラデザと違う程度のもので個人的には全然許容範囲だったのですが、後半は動き自体が崩れてるシーンが多くて少し残念でした。

卑屈で気弱な主人公が卑屈で気弱なまま成長していくという、今までにあまり類を見ないキャラクター設定がめちゃくちゃ良かったです。そりゃ人間そう簡単に根っこの部分は変わらないし、そういう意味でイヌマエルはかなりリアルで魅力的なキャラクターでした。

ストーリーも、最期の投げっぱなし以外は良かったと思います。設定や固有名詞を頭に入れるのは少し大変でしたが、善悪の判断や正義の所在を問うような展開が多く非常に考えさせられました。

アプリゲームの20年前の話、しかもイヌマエルはアニオリキャラってことなので、どうやらゲームをやってもこの続きはわからないっぽいです。なので、是非2期をお願いします。

 

 

ストライクウィッチーズRtB

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1期2期のネタの天丼にお約束の踏襲、3期を飾るに相応しいシリーズだったと思います。別に今まで好きでもなかったのですが、今更になってかなり好きになっている自分がいます。

個人的にトゥルーデが一番好きなので、エーゲル回が激アツだったりシャッキーニ回で重要な役割を担ったりと扱いが非常に良かったのも嬉しいです。

ただ、本筋もいつもの命令に背いて気合で何とかするタイプの話でちょっと好みではなかったですね。

 

 

ミュークルドリーミー

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安定してずーっと良いです。特にまいらちゃんの母親の回はあたたかくてほろりと泣けるようなお話で本当に良かったですね。3クール目にしてギャグや恋愛だけじゃない新たな方向性の話も入れてくるなんて、このアニメ凄すぎませんか?

 

 

アクダマドライブ

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名は体を表す、とはよく言ったもので、この作品世界の人間は全員がその特性や職業に応じた肩書で呼ばれます。ここがこの作品のユニークなところで、例えばとっさの機転で詐欺師を名乗った一般人は、何気ない行動でもその名故に人々を惑わすことになり、終いには人を殺して本当のアクダマになってしまいます。本人が望まざるともそう名乗っただけで、否応なく超S級アクダマ・詐欺師が誕生してしまったわけです。

さらに、この世界においてアクダマたちはアクダマである以上、どれだけ良いことをしたとしても「悪」という役割から逃れられず最終的に全員死んでしまう、という徹底ぶりです。

詐欺師の死ぬシーンなんかは相当震えましたね。自分が詐欺師であることを自覚し、どうせ死ぬのならばと自身の死までも利用して見せた、彼女の覚悟が伝わる凄まじいシーンでした。

500イェンの使い方からストーリーから設定から何から何まで、本当に綺麗だなぁと思う作品でしたね。

 

 

B

魔女の旅々

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正直想像していたものとはかなり違っていて、特に3,4,8話の露悪的で生産性のない結末はあまり好きになれませんでした。

自分の好きな漫画家である藤田和日郎先生の言葉に以下のようなものがあります。

「マッチ売りの少女」が気に入らなかった。なんでかわいそうな女の子がかわいそうなコトになっちまうんだよ!!

(引用:うしおととら1巻 表紙裏作者コメント)

憎悪が積もっていくんですね、特にアンデルセンとかグリムの野郎にね!よくぞまあ努力もしないで、可哀想な人が可哀想なままにして・・それ作者として、もう少し何とかならんかったんかい!

(引用:マンガノゲンバ #106)

世の中にはかさぶた引っかくようなマンガもありますけど、悪い奴をわざわざ設定して、それを闘わせるわけですからね。ハッピーエンドに導かないと、そりゃ作家の怠慢ですよ!

(引用:マンガノゲンバ #106)

結局のところ12話があったことでそれまでの全ての話に意味はあったわけですが、だからといって自分がそれらを受け入れることが出来たかと言われると全くの別問題で、つまり気に入らなかったのです。

 

 

憂国のモリアーティ

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モリアーティを主人公に据えたシャーロックホームズの二次創作作品。探偵側でなく犯罪を犯す側の視点で物語が進んでいくのが新鮮で面白かったです。しかし、中盤以降シャーロックホームズが出てきてから視点が探偵側に移ってしまい、ただの推理ものになってしまったのが少し残念でした。

今後の天才同士の戦いでは、視聴者をも騙すような度肝を抜かれる展開を期待しています。



ダイの大冒険

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要所の3DCGの戦闘シーン、クオリティめちゃくちゃ高くてカッコいいですね。

クロコダインとヒュンケル、敵ながら天晴れ。

 


おちこぼれフルーツタルト

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浜弓場双先生、泣き顔とか赤面とかツンデレとかとにかくベタな記号的な萌え好きすぎじゃありませんか?ハナヤマタを読んでいた時ですらそういうベッタベタな描写が多すぎると思っていたので、そこが全面に押し出された本作品はハナヤマタほどは好きにはなれなかったなぁと思います。

まぁでも貫井はゆちゃんの赤面と泣き顔は認めます。

 


鷹の爪 ゴールデンスペル

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鷹の爪初の長編ストーリーもの。普通にストーリーも面白かったですしギャグの切れも健在です。時折風刺ギャグを織り交ぜてくるのも良かったなぁ。

吉田くんのしょうもないギャグで爆笑できる自分みたいな人は幸せだと思います。

 

 

A3! SEASON AUTUMN & WINTER

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秋組のポートレイト、ゲームの特殊演出が素晴らしかっただけに無難に普通に仕上げたなという印象です。

秋組は推しもいるしストーリーも推し以外のキャラも大好きだし客観的な評価が出来ないのですが、とりあえず動いてる彼らが見れて本当に良かったです。(P.A.の超美麗背景と繊細な表情の芝居で舞台が見れたら、と勝手に期待していただけにやはりショックではありますが)

 


シャドウバース

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どの対決にも因縁があって素晴らしいですが、インフレが激しすぎてこの後大丈夫かと少し不安にもなります。現実世界が崩壊してしまったような描写がありましたが、今後どうなるんでしょうね。

個人的にはアリス×カイの新たな可能性をもっと見たいです。

 


炎炎ノ消防隊

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本当に特に語ることがないです。

原作読むぐらいは好きなものの、アニメで見れて嬉しいってなるほど好きではない、ぐらいの好き度なのでアニメを見てても思うところがあまり無かったです。強いて言うならそこで終わりかよとは思いましたけど。

 

 

C

神様になった日

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序盤・中盤はハイテンポなノリツッコミ的掛け合いが非常に気持ち良かったですし、5話の王道の泣ける展開や中盤の先が読めない展開も非常に楽しめました。

音楽もめちゃくちゃ良かったです。OPED挿入歌は言わずもがなで、伊座並さんがピアノで引いた曲なども終盤に再度流れることを予感させるような如何にもな泣きメロだったりで、そこは流石でした。

しかし、終盤の痛々しさは正直苦痛です。

おそらく成神陽太やその周りの人間には自分以外の視点というものが欠如しているのだと思います。全ての行動が最後まで「自分の思うひな像の押し付け」でしかなくて、ひなの側に立って気持ちを考えているようには見えません。

陽太は何度ひなを怯えさせることになっても誤ったアプローチを止められないでいましたし、ひなに対する振る舞いの端々に彼の独善性が表れていました。司波さんの過去を聞いてなお自分の視点以外でものが見れないというのであれば、あのエピソードを挟んだ意味とは一体なんだったのでしょうか(司波さんの方も些か独善的ではありましたが)。

ひなとの意思の疎通が難しいにも関わらず衣服の再現や映画の続きの撮影をはじめたのも、周りの人間がかつての楽しかった時間の再現のために自分の思うひな像を押し付けているようにしか思えません。最後にメイキングで「あの時どう思っていたか」などを見せられても、今ひながどう思ってるかが殆どわからない状態で「ハッピーエンドを迎えました」と提示されても、それは陽太や周りの人間たちの思うハッピーエンドでしかなくて、ひなの幸せが考慮されていないじゃないかと思うのです。

誰も「今」のひなを見ようとせず、「あの頃」のひなを見ています。自分はそこに気持ち悪さが拭えませんでした。

やりたかったことは何となくわかるし何の脈絡もなく奇跡でひなが復活する展開が無かったことは良かったのですが、それにしてもあまりに強引に持っていきすぎだったように思います。キャラクターもストーリーも演出の奴隷でした。終わり良ければ全てよし、逆の意味で確かにそうだと思わされてしまいました。

 

 

魔法科高校の劣等生 来訪者編

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戦闘はいまいち何やってるかわかりません、が、キャラが可愛いので良し。

アノス様を見たすぐあとだと無双もどうも見劣りするし、かといってピンチもすぐに解決してしまうし、ちょっと物足りなさがありました。

 


ダンまち

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やっぱりベルクラネルが好きになれませんでした。

感情で突っ込んでいくくせに非力で無策で、結局周りに助けられ主人公パワーに助けられ何とかなっちゃう。そういうのってなんだか見てるこっちが逆にやるせなくなりませんか。

ウィーネがアイズの前で羽根を千切るシーンとか良かったところもありましたが、シーズンを重ねるごとに好きじゃなくなってる気がします。

 


100万の命の上に俺は立っている

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作画が良ければまた違ったと思うのですが、全てのシーンが薄く感じてイマイチのめり込めませんでした。主人公が人を殺したことに思い悩むところなんか、もっとしっかりしていれば感情移入できただろうと思うと少し惜しい気持ちです。

あと単純に公式の悪ノリが厳しかったです。

 


ヒプノシスマイク

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世界観がぶっ飛んでて面白かったのですが、肝心のラップが聞いてて耳障りの良いものではなかったのが厳しかったです。素人目線ですが、力みすぎだったり小節の尻で踏むために無理な詰め込みをしたり、そこらへんが無ければもっと良かったのかなと思います。

後半のディビジョンバトルでの番狂わせに次ぐ番狂わせ、更には最終話での共闘にプラスでOP歌唱とかいうめちゃくちゃアツい展開は素晴らしかったです。

 


デジモンアドベンチャー:

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2クール目終盤辺りから、中ボス倒したと思ったら次の中ボスがすぐ出てくる、みたいな展開がずっと続いていて見るだけで疲れます。展開に真新しさや驚きがあれば「息もつかせぬ展開で面白い!」なんて書いていたと思いますが、如何せんやってることがずっと同じなのが良くないです。

また、光子郎のスペックが高すぎて、現実世界でのデジタルハザードの規模が大きくても「どうせ光子郎が解決してくれるんだろうな」となって少し冷めてしまうので有能すぎるのも考えものですね。

 

 
別冊オリンピアキュクロス

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正直一発ネタのようなものだったので長く続けるものでもなかったですが、終盤はこれまでの回で散りばめたものを見事に回収して物語としての盛り上がりもあり良かったと思います。

 


ガルパピコ大盛り

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普通に面白い以外の感情がないです。こういうミニアニメって確かに面白いんだけど、特に物語が進むわけでもキャラクターの関係性が進むわけでもなくて結構虚無なんですよね。

 

 

 BORUTO

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遂に漫画本編のエピソードに入りましたね。今までの丸々アニオリ長編の出来は散々でしたが、最近やってる漫画版の補完として入ってくるアニオリエピソードの出来が素晴らしく、一気に面白くなってきました。

漫画版の面白戦闘を超絶作画で見れると思うと、今から興奮してきましたね。

 

 

D

トニカクカワイイ

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トニカクカワイイって程でもないし、ノリが一昔前であまり合いませんでした。

劇的なイベントもなくただ初々しい二人の日常を見せられている時の「これは何だ」感は異常。二人の積み重ねがない状態の結婚生活なんて別に見たいものでもなかったです。

ただ、OPはめちゃくちゃ良かったです。

 

 
戦翼のシグルドリーヴァ

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どうも自分は長月達平の台詞回しが好きじゃないっぽいです。どこかで聞いたような芝居がかった大仰な台詞を聞くと恥ずかしさで背筋がゾクゾクするというかなんというか。

これはストーリーとかキャラとか以前の好みの問題なので自分には合わないと割り切るしかなさそうです。

水着回みたいなバカ回はめちゃくちゃ好きだったのでああいうのもっと見たかったです。

 


神達に拾われた男

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「このスライムは~」とか「この魔法は~」とか、ずっと説明の繰り返しであまりにも冗長でした。

目的も特に見えませんし、こういう作品ってどんな終わり方をするのでしょうか。

でもEDが神。

 


安達としまむら

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あまり二人の関係性に良さを見出だせませんでした。

目の焦点が微妙に合ってないような作画も多く見受けられ、全体的に少し残念でした。

 

 
魔王城でおやすみ

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死んでも生き返る世界観とはいえモンスターがあまりに不憫で見ていられない描写が多かったのであまり笑えませんでした。

でもでびあくまカワイイです。

 

 

まえせつ

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如何せん笑いのツボが合わなすぎましたが、ドラマ自体はキャラクターの成長がしっかりと見えて結構良かったと思います。女の子が旅行してるシーンも日常アニメとして良かったです。

ただ、一応お笑いアニメなのに笑えなかったので評価は低めです。

間、身振り手振り、表情、言い方、etc......お笑いにはあまり詳しくないですが他にも様々な要素があると思います。それをアニメという媒体で、しかもお笑いに関しては素人の声優が演じるという時点で色々と限界があるのは感じられましたね。こればっかりは作品が悪いとも言い切れない気がします。

 

 

それだけがネック

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最初に思ってたよりしっかりとストーリーがあって面白かったですが、結末があまりよくわからなかったです。結局武藤くんの本当の願いが叶うことはないという、少しビターなエンディングでいいのでしょうか。

 

 

E

犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい

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エッセイとかTwitter漫画とかの寒ざむしいノリが苦手なので単純に合わなかったかな、と。

うちの実家にもそろそろ犬が来る予定なので、これぐらい懐いてくれると嬉しいですね。

 

 

キラッとプリチャン

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曲いいよね、よくない?やっぱプリチャンは曲だよなァ~!

 話はなんかもう内輪でずっとわちゃわちゃやってるだけだしキャラクター同士の関係性も行くとこまで行ったし、今更マスコットのお遊戯会見せられてもなぁといったところです。

 


レヱルロマネスク

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ぞなもしと僕っ娘しか覚えてないぞなもし···。

ちなみに私が一番好きなのは僕っ娘です。

 


かいけつゾロリ

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最後の長編は今までの登場キャラ勢揃いで凄く良かったのですが、如何せん普段の話がしょうもなさすぎてキツかったです。

いい大人が子供向けアニメ捕まえて何言ってんだって話ですね、すいません。

 


アースグランナー

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相手方にものっぴきならない事情があると分かった点は良かったです。でも面白くはないです。

大石昌良さん、自分も世界に必要とされる時が来ますか?

 

今年の色々5選

皆さんこんにちは、くぼはじめです

2020年ももう年の瀬ですね。今年はブログにアニメの感想を挙げるようになったので、折角なら今年触れた色々なものを記録しておきたいなと思い「今年の色々5選」として記事にしました。

最初は10選で考えていたのですが、あまりにも記事が長くなるので半分の5選に落ち着きました。

 

 

 

 

アニメ

「今年のアニメ」と「今年見た過去のアニメ」から5つずつ選びました。

 

今年のアニメ5選

今年のアニメの各作品の感想は別記事にあるので省きます。(秋アニメの感想は全部終わってから挙げます)

秋アニメはまだ終わっていないものもありますが、評価が覆りそうなものはないので5選はこれで確定だろうと思います。

こうして見ると泣けたものを中心に選ぶ傾向がありますね。

・体操ザムライ

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・天晴爛漫

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・ビルドダイバーズ Re:RISE

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フルーツバスケット 2nd season

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かくしごと

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今年見た過去のアニメ5選

今年は結構過去作品も見れた気がします。およそ100作品前後、特に00年代を中心に掘った年でした。

私は00年代ネイティブのオタクではないので後から有名な作品を押さえてここまで来た訳ですが、やはりリアルタイムで追いかけてきた10年代と比べると全然掘れてない感覚があったのでこの一年はかなり有意義だったように思います。

今回選んだ5作品はどれも傑作でしたので、未見の方は是非。

 

ガングレイヴ

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スラムのゴロツキだった二人の男が裏社会で登り詰めるも、どこでボタンを掛け違えたか段々と運命がすれ違っていく。そんな作品です。

すれ違った二人の運命が最終話で交差する、そう聞いただけでアツすぎると思いませんか。

ファンタジックな"漢"ではなく、"男"の生き様とはかくあるべしというものを学んだ気がします。

 

 

サムライ7

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黒澤明監督の「七人の侍」をベースにSFを混ぜ込んだ意欲作であり傑作。

ざっくり言うと、野伏からの武力による搾取に耐えかねた村がサムライを雇って反撃する、といった作品なのですが、和製サイバーパンクと時代劇の融合のような世界観が非常にユニークです。

名作と名高い「七人の侍」をベースにしただけあってストーリーも滅茶苦茶面白いですし、サムライのキャラクターもバラエティに富んでいて成長物語としても見応えがあります。

 

 

フィギュア17

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北の国から+遊星からの物体X」のイメージで作られたらしいです、どっちも見たことないですけど。

内気な主人公の女の子が段々と学校生活に馴染んでゆく日常パートと地球外生命体と戦う戦闘パートで構成されているという、一見「どういうこと?」となりそうな作品ですが、これがまぁ上手い具合にどっちもハマってるんですよね。

とにかく子供たちの描写が秀逸で、行動や空気感の作り込みが半端じゃないです。

 

 

宇宙のステルヴィア

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宇宙学園でのあれやこれやもありながら、学生達が人類を守るために頑張るお話です。

この作品は努めて明るく学園生活を描いているのですが、才能に振り回される人々を描いた作品でもありました。

私は"天才"が描かれた作品が好きです。自分には及びもつかない世界での闘争や苦悩を目の当たりにした時の震えるような感覚はいつになっても色褪せないものです。

 

 

夏目友人帳

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お恥ずかしながら今まで見ていなかったのですが、見始めたらものの1週間程でシリーズを踏破していました。

人と妖は本来交わることない存在で、だからこそビターな結末になってしまうことも多いですがそこには確かに"心"があって、非常に胸を打つ作品でした。

今更自分が語るなんて野暮なことする必要ないですね。

 

 

漫画

引っ越しの際に漫画が多すぎて大変だったこともあり去年から電子書籍に移行したのですが、快適すぎて謝謝。

条件がないと絞りきれないので「今年完結巻が発売した作品」と「今年1巻が発売した作品」からそれぞれ5作品選ぶことにしました。

 

今年完結巻が発売した漫画5選

それでも世界は美しい

初期からは思いもよらない方向に話は転がり、文字通り世界規模の物語になりました。

辛いことや悲しいことはなくならなくて、でも、"それでも"と強く願う心が、そして人を信じ許せる心が世界を美しく輝かせるのだと。それが理想論だってなんだって、「それでも世界は美しい」と信じ続けたいですね。

 

 

イムリ

イムリ 26 (ビームコミックス)

イムリ 26 (ビームコミックス)

 

人の心を支配する「侵犯術」が軸となり、その周りで渦巻く様々なドラマをまざまざと描いた傑作です。

超能力バトル、英雄譚、ハードSF、宮廷劇、星間戦争、民族闘争、etc...挙げればキリのないほど様々な要素が絡み合った作品で、それだけに設定もかなり緻密に組み上げられています。

連載を追いかけている漫画で一番楽しみにしていた作品が遂に終わって、嬉しいやら悲しいやらですが、完結を見届けられて良かったです。

『血が「行い」をさせるんじゃない 「行い」が血を作っていくんだ』

 

 

 

・きみを死なせないための物語

地球が人類の住めない環境になって数百年、資源の限られた宇宙コロニーで生きる人々の物語。

最終巻でついにこの世界の真実が明かされましたが、その衝撃たるや。序盤から伏線を張りまくっていたのが最後に効きましたね。

若い姿のまま何百年も生きる新人類と16年までしか生きられない奇病に罹った人々と大多数を占める旧人類。彼らの命は果たして平等なのでしょうか。そんなことが度々作中でも問題に挙がります。

現代とは全く異なる倫理観、道徳観に加え多種多様な個人の思想。読んでいて身につまされることも多かったです。

 

 

・人馬

人馬(六)

人馬(六)

  • 作者:墨佳 遼
  • 発売日: 2020/07/17
  • メディア: コミック
 

 半人半馬の生き物たちの生きた軌跡を描いた作品。

第二部終了後、暫くの休止期間を経て過去編がはじまった本作もこれにて完結。今まで見てきたキャラクターたちの幼かった時代、弱かった時代、強くあらねばならなかった訳。それらが描かれたことでより物語に深みが増したように思います。

 生物の最も根源的な渇望である”生きる”ということ。それに真っ向から挑み、ただそれだけを描き続けた作者に最大限の賛辞を贈りたいです。

 

 

川柳少女

 基本的に少年誌のラブコメはあまり読まないのですが、アニメにドはまりしたため購入。

最終巻は今までの総決算ともいえる素晴らしい出来でした。今までに出てきたアイテム、場所、そして展開までもを天丼で被せつつ、それらを今まで以上に料理した素晴らしさ。さらには今までの表紙すら全て回収していく始末。もう脱帽です。

 

 

 

今年1巻が発売した漫画5選

・葬送のフリーレン

所謂剣と魔法のファンタジー世界で、魔王討伐の"その後"を描いた作品。

特筆すべきは作品内の時間の描き方でしょうか。主人公がエルフであるため、作中の時間もエルフ基準で描かれページを跨ぐと年単位で時が過ぎていることもしばしばです。だからといって徒に時間を進めているわけではなく、時間経過の前後には何気ない日常の一瞬を丁寧に切り取ったコマの連なりが多く見られ、経過した時の中でも彼らが生きていたことをしっかり描いているのが凄いところです。

また、頻繁に現在と過去の回想を交互に行き来するような描写も長年生きてきたエルフが主人公だからできることで、非常に巧いなと感じさせます。

エルフの視点から見た人間というのは如何に短命で儚い種族でありましょうか。しかし、共に過ごした時間の長さだけでない何かが確かにそこにあります。

 

 

・プリンタニアニッポン

プリンタニア・ニッポン 1【電子限定特典付き】
 

高度に文明化し、生体プリンターによって生物を人工的に作り出せるようになった世の中。基本的には生体プリンターの故障により生まれた謎の生物と主人公の共同生活を描いたほのぼの作品です。

しかし、高度な文明の発達に伴い社会の構造も合理化が進んだ結果か、上位存在による管理社会の片鱗もちらちらと見え隠れしています。

このままほのぼのと暮らす路線かそれとも管理社会に切り込むSFに舵を切る路線か、どちらに転んでも面白そうなので今後の展開にも期待大です。

 

 

・メダリスト

夢破れた青年と気弱で奥手で誰からも期待されない少女がタッグを組んで世界を目指す、そんな王道のスポ根フィギュアスケート漫画。

とにかく感情移入させる話作りが上手くてグイグイ引き込まれます。一話から圧倒的な面白さです。

 

 

・地図にない場所

地図にない場所(1) (ビッグコミックス)

地図にない場所(1) (ビッグコミックス)

 

町田くんの世界」の安藤ゆき先生の新作。

説明するのが難しいので引用で失礼します。

家でも学校でも居場所がなく「人生終わった」と絶望する中1・土屋悠人。留守気味だった隣人のバレリーナ・宮本琥珀が怪我で引退&天涯孤独で帰国と聞き「俺より終わってそうなやつが見たい」と訪ねるが、なんかイメージと違うし、手がかかる人で…?

(引用:ビッグコミックBROS.NET)

心をざらりと撫でるような、人によっては些細な言動。それを優しさで包み込んで癒してくれるような、そんな安藤先生の作風は健在。

自分もそんな些細なことに小さく傷つくような人間なので、安藤先生の作品はとても刺さります。

 

 

・ダンピアのおいしい冒険

ダンピアのおいしい冒険 2

ダンピアのおいしい冒険 2

 

17世紀に実在した探検家であり海賊のウィリアム・ダンピアを主人公にした半伝記物のような作品。

タイトルに「おいしい冒険」とあるように、序盤こそ当時の食や文化を交えながら楽しく冒険しているように見えますが、段々と戦争や略奪や病気等かなりハードな描写が増えていきます。かなり重くシリアスな内容ですが、キャッチーでキュートでデフォルメされた絵柄で中和されることで非常に読みやすくなっています。

歴史には全く詳しくないのですが、巻末に記載されている膨大な数の参考資料や幕間の解説ページからも作者の本気度が伺えます。

 

 

音楽5選

基本アニソンしか聞かないのでアニソンだけになりました。

音楽的な素養がないのでコメントめっちゃ適当です。

・籠の中に鳥

籠の中に鳥

籠の中に鳥

  • ユアネス
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

原作を読むと歌詞の深みが十割増しになるので読んだ方がいいですよ。

 

・Sacred world

Sacred world

Sacred world

  • RAISE A SUILEN
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

チュチュ様のラップの中毒性は異常。

 

・青嵐のあとで

青嵐のあとで

青嵐のあとで

  • sajou no hana
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

今年ライブに行った数少ないアーティストであるsajou no hanaから一曲。

今までカッコいい感じの曲ばかりだったsajouの新機軸に見事に撃ち抜かれました。

 

・Clover wish

Clover wish

Clover wish

  • ChamJam
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

サブスクでめちゃくちゃ再生してるので今頃ChamJamは億万長者になっていると思います。

 

・夢?

夢?

夢?

  • provided courtesy of iTunes

歌詞が本当に良いですよね。

城太郎目線の歌詞に思えるのですが、アニメの映像はレオナルドなんですよね。何でなんだろう。

 

 

総括

今年はコロナの影響もあって声優イベントに行かなくなったので、例年以上にアニメ・漫画・アニソン漬けの一年でした。さらに、今年は去年までとは違い、簡単にではありますがアニメの感想をつけるようになりました。

何かを見たときに抱いた感覚はそれを言葉にする過程で失われるものが必ずあって、だから今まではそれが嫌であまり言語化してこなかったのですが、最近になって言語化することで見えてくることの多さにも気付き感想をつけるに至りました。とはいえ、たかが感想を書くだけなのに苦労することが多いのが現状です。

まず感想を書くといっても、客観視した文章を書きたくない作品もあって。結局そういう時は具体性のない抽象的な感想をグダグダと書いてしまうことになるのですが、それはやっぱり言葉にすることで失われるものが怖いからなんですよね。感情を動かすロジックを紐解くことで、次にそういう場面を見た際に素直に受け取れない、そうはなりたくないんです。

あと、単純に文章の構成力が低すぎて書きたいことが全部書けないことも悩みの一つです。書きたいことを列挙するまでは良いものの、それをひとつの文章としてまとめようとすると全く繋がらないんですよね。で、結局書きたいことから一つ二つをピックアップして書くことになるという。

今まで如何に文章を書くことから逃げていたかわかりますが、折角書いているので少しずつでも思っていることが言葉に出来るようになれば良いなと思っています。

来年も面白いものが沢山見られることを楽しみにして、また、文章力が上がることを期待して、この辺りで終わりにさせていただきます。

 

では。

2020年 夏アニメ

夏アニメは院試勉強で見るアニメを少し厳選したので結構ストレスフリーで見れました。(院試は落ちましたけどね)

前期までは継続ものは分けていましたが、コロナの影響で継続ものと途中延期ものがぐちゃぐちゃになったのでもうまとめて書きます。

 

S

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 2ndシーズン

ビルドダイバーズ無印と合わせて全51話、非常に丁寧に伏線が張り巡らされた素晴らしい作品だった。

Re:RISEでは無印の裏側で失敗してきた者の存在を明らかにし、彼らが再起するまでを描いている。

とにかく後半の伏線回収や辻褄合わせが凄まじく、無印のご都合主義展開にも見えかねないストーリーの補完としても申し分ない出来だった。

20話でそれまでバラバラだった点が一気に繋がり、タイトルの「Re:RISE」という単語が実感を持った言葉として理解された時の感動は筆舌に尽くしがたいものがある。

ここ最近の作品では断トツで面白かった。

 

 

・天晴爛漫

西部劇×時代劇×ロードムービー×···みたいなごちゃっとした世界観で、何よりキャラクターが魅力的だった。

天晴爛漫のキャラクターは人種然、立場然とした見た目、設定、性格づけがされているように見える。それだけだと所謂テンプレキャラクターだが、そこに広義の"ギャップ"が散りばめられてることでとても魅力的なキャラクターになっている。

例えば、クールなディランが煽り耐性皆無だったり、狂人のTJが実は皆と遊びたがっていただけだったり、アルが下戸でソフィアさんが蟒蛇だったり。そういう些細なことから、大きなところで言えば、最初は機械のようだった天晴が段々と人の心を理解したことなんかもそうだろう。

まず、テンプレでキャラクターを手早く把握させ、その後ギャップで魅力を出していく。そんなキャラ作りが見事に嵌まった好例だと思う。

ストーリーに関しても天晴れだった。特に最終回は、電車vs自動車、暴力による支配に対するアンサー、天晴号の完成形、レースの結末、天晴の成長、etc...今まで蒔いた種を全て刈り取るかのごとく詰め込んだにも関わらず窮屈感もなく綺麗に納まっていたので、個人的にはほぼ満点だった。

 

 

ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underground

21話のCパート、キリトとアスナアンダーワールドを一望するシーン、アリシゼーションで一番グッときた。1期14話で崩れ行くアインクラッドを2人寄り添い眺めていたシーンの被せでありながら種々な点で対比されている素晴らしい演出だったと思う。やはりキリトとアスナが隣り合ってるのがどうしようもなく好きなんだなぁと強く実感。

正直場面転換や話の展開、アニオリ等色々雑だなぁと思うところがかなり多くてモヤモヤもしたし、自分の感性と合わなくなってきている部分も感じたが、ここまで見続けた感慨なども全てひっくるめるとどうしても評価せざるを得ない。

 

 

フルーツバスケット 2nd season

「一人が怖いと知ってる人は、人を愛さずには居られないから。」

フルーツバスケットを象徴する台詞であり一貫したテーマだと思っているこの台詞。これをアニメで聞けただけでもうかなり満たされている。

 

 

富豪刑事

正義マンが主人公の作品、いつも好きになれないなぁと思いながら見てるのに、終盤になるとどうしようもなく好きになってるのは何なんだろう。

4話あたりからキャラクターの人間らしさが見えるようになって一気に面白くなったと思う。天晴爛漫でも書いたことだが、キャラクターを魅力的に見せるのにギャップという手法はかなり有効だと再認識。

ストーリーは、前半で神戸の"力"を見せつけておいて後半それが通用しなくなることで絶望感を演出したり、黒幕の後ろの黒幕でどんでん返しがあったりと、息をつかせぬ展開で非常に面白かった。

また、神戸⇔加藤の横の繋がりと、チョーさん⇔武井⇔加藤⇔星野の縦の繋がり、そのどちらもストーリーにしっかり絡んできたのもとても好印象。

 

 

 ・ミュークルドリーミー

森村さんの登場により会長ゆめ朝陽の三角関係(?)が少しずつ変化しはじめて目が離せない。

テンポのよさも変わらずで今後も非常に楽しみ。

 

 

・魔王学院の不適合者

ここまで吹っ切れてると見ていて本当に気持ちが良い。

アヴォス・ディルヘヴィアの正体への伏線やミスリードがしっかりと練られていて思わず感心してしまった。勢いだけじゃないんだなぁ。

最後は大団円で終わったが、続きでは誰と戦うのだろうか。もう敵いなくね?

 

 

A

・恋とプロデューサー

巻き込まれ型の主人公ではあるものの、受け身なだけではなく自ら行動するタイプなのが良かった。(昔、薄桜鬼の主人公が可愛くて好きだったのだが、「受け身で守られてばかり」「何もしないのに男が彼女のために死んでいく」というので女性に嫌われていると聞いて以来そういうところが目につくようになってしまった)

4人のヒーローが主人公を奪い合う展開ではなく、各々が主人公との関係性を育む感じも自分好みだった。それでいて主人公に嫌味がないのだから凄い。

アニメは話の細かいところや構成がアプリとはかなり違ったが、素晴らしい出来だったと思う。(自分はまだアプリの方ではアニメのストーリーに追い付いてないので、中盤以降どこまで忠実にアニメ化されたかは分からない)

アレスを倒して区切りがいいところで終わったが根本的には何も解決してないので二期を期待したい。

 

 

炎炎ノ消防隊 弐ノ章

独特の間は健在。

第1話は原作知らなくてもアニオリって分かるだろってぐらいのアニオリ感で笑ってしまった。改めてのキャラ紹介として出来は良かったと思うが。

あとは展開も知ってるし真新しい演出があるわけでもないしであんまり言うことが無い。

中華半島~灰島重工あたりは話がとっ散らかってるというか行き当たりばったりに感じてどうも好きになれない。

 

 

デカダンス

話が進めば進むほどTheater of Lifeの歌詞が理解できるようになり、「こういうのがアニソンの真骨頂だよなー」なんて思いながら聞いていた。

ああいう再会ENDがフィクションの終わり方として一番好き。もう愛してる。

ただ、めちゃくちゃ巧く作られてると思う一方で、何故かそこまでハマれなかった自分もいて少し複雑。サイボーグ達の世界観に心がついていかなかったのが原因な気がする。

 

 

・シャドウバース

アリス×ミモリ、カズキ×カイ、ヒイロ×ルシア、とカップリングが出来ていて素晴らしい。基本的にカプ厨かつ公式原理なので、公式で明確にカップリングを提示してくれるのはとてもありがたい。

バトルの方もヒイロ以外の戦いが色々見れて楽しい。にしてもよく色々バトルの展開思い付くなぁ、どんなカードゲームアニメでもそうだけど。

 

 

あひるの空

Rebirthとかいう神曲

横浜大栄戦はめちゃくちゃ面白かった。

それにしても50話丸々次のインターハイ予選への布石として描かれると、流石に続きが気になる。続きもアニメで見たいが作者ブチギレで無理そうなので大人しく原作読むのが丸いか。

 

 

・GREAT PRETENDER

Act1とAct2~3は別ベクトルの面白さだったように思う。

Act1は胃が痛くなるような場面の連続で、予想を裏切る展開の面白さ。序盤はエダマメ(=視聴者)がアクセス出来る情報が制限されていて、それらが開示される度に状況が二転三転していくという構造が非常に面白かった。

Act2~3では手に汗握る展開はありつつも大方の情報はエダマメにも開示されていて、どちらかと言えば人間ドラマ的な面が強かったように思う。

個人的にはAct3が一番好きだった。ビターで切ない、けれどほんの少し暖かい、なんてもうドストライクすぎる。

 

 

・放課後ていぼう日誌

全然好きじゃなかったはずなのに、帰ってきた時こんなに愛おしく思うとは。

大野真さんが好き。

 

 

・俺ガイル完

終わり良ければ全て良しではないけれど、終わりは好きだった。また3人で居られるようになって本当に良かった。

最後の3人の関係が前までと違うのかと言われればそこまで違わない気もするし、彼らが共依存だと言われてもあまりしっくり来てなかったのであれでいいのだと勝手に思ってる。要は受け入れるか否か、ぐらいなもんだと。

正直、雰囲気で見てた部分が結構あるしあんまり理解はしてないかもしれない。演出で感動的な雰囲気出てたらわりと感動できてしまうタイプなのも大きい。

それはそうと、陽乃には最初から最後までうざいという感情しかなかったし、何がしたいのか要領を得なくて不愉快だったことだけは言いたい。

 

 

B

デジモンアドベンチャー:

昔は分からなかったが、今見ると丈先輩が凄く良いキャラクターだなと思う。

他の子供達が勇気や決断力や行動力を持ち合わせたヒーロー然としたキャラクターであるのに対して、彼は気弱でネガティブで。

でもだからこそ、そんな彼が何度も諦め、何度も弱音を吐き、しかしその度に皆のことを思い出しては再起する。その姿がとても魅力的に映った。

太一に憧れた少年も、今は丈先輩に勇気を貰って。歳を重ねれば見方も変わるものなんだな。

 

 

とある科学の超電磁砲T

青嵐のあとでとかいう神曲

キャラクターがやいのやいのしてる日常パートは好きなんだけど、ストーリーが大して刺さらなかった。

 

 

 

・Lapis Re:LiGHTs

Lapis 『Re:』LiGHTs、タイトル通りの物語だった。

丁寧に丁寧に他のユニットとの関係を構築していたのが好印象。ただ仲良くなるだけでなく、関係性を積み重ねた集大成としてLiGHTsがオルケストラの準備をする回があったのも非常に良かった。

ただ、そこに尺を割いた分ユエとの確執やエリザとの確執やティアラの伏線、そして最大の見せ場である最終回のライブなどの諸々が雑に消化されてしまった感じは否めないので一長一短かもしれない。

 

 

C

・THE GOD OF HIGH SCHOOL

昔原作を読んだがあまり覚えてなかった。

展開の大筋は同じだったと思うのだが、結構知らない場面が出てきてたのでアニオリも多いと思われる。(覚えてないだけかもしれないので断定はできないが)

原作の数字バトルを無くしたのは英断だったと思うし作画も良かったが、それ以外に惹かれるものがあまりなかったというのが正直なところ。

 

 

・別冊オリンピア・キュクロス

面白いは面白いのだが2クールもあると流石に飽きる。

 

 

Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season

相変わらず引きが上手いなぁとは思いつつも、相変わらずノリがキツい。

結構視聴者置いてけぼりで進むので、感情の変化が何に起因したものなのかが理解しづらく感情移入出来ない部分がいくつもあった。全て繋がった状態で見るとまた違うのだろうか。

 

 

キラッとプリ☆チャン

キラッちゅが馬鹿すぎて流石に見てて辛い。ここたまを思い出す。

プリティーオールフレンズ回はとても良かった。単純に過去作キャラが見れたのも良かったし、何よりプリティーシリーズならではのスターシステムギャグ(正確にはスターシステムではないが)が斬新でとても面白かった。

 

 

・ヒーリングっどプリキュア

溜まってるのでまた見てから追記する。

 

 

D

・うまよん

曲が良い。あと可愛い。

 

 

BORUTO

久々に作画回があって良かった。

でもアニオリやめよう、そろそろ。

 

 

・ガルパ☆ピコ ~大盛り~

特に言うことない。

 

 

・アースグランナー

サーベル×カケルとの戦いも一段落し、新たな展開へ。

サーベル達が味方になったりマッハゴウが遂にグランナーになったり、アツい展開ではある。ジョーが良いキャラしてるお陰で上手く緩衝材になってくれそう。

 

 

E

かいけつゾロリ

往年のキャラクター達が時々出てくるのが懐かしい。

ただまぁ内容は子供向けらしい子供向けなので面白くはない。

 

 

・文豪とアルケミスト

芥川龍之介(侵食者)、一度全員集合した文豪を瞬殺したはずなのに復活した文豪に苦戦し、挙げ句の果てに芥川龍之介(本物)にタイマンで瞬殺されたのは一体何だったんだ。

雰囲気で戦うな。雰囲気で戦って許されるのはBLEACHぐらいだろ。

君は放課後インソムニア 聖地巡礼

こんにちは、くぼはじめです。

先日、旅行で石川県に行ったついでに「君は放課後インソムニア」という漫画の舞台である七尾市を回りました。

 

今回は、大雑把にですがその聖地巡礼のカット合わせした写真を纏めます。

自身の備忘録が主目的なのでかなり適当ですが、僕が実際に巡った順に載せるのでこれから巡る予定の方の参考程度にはなると思います。

 

では、前置きはこれぐらいにして、どうぞ。

 

 

 

七尾駅北交差点

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"夜のお楽しみ会"のスタート地点ですね。

テンション上がるな~。


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この後なんですよね~。

 

 

藤橋踏み切り

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青春の1ページ。

 

 

七尾高校

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劇中では九曜高校。

高校のカットは非常に多いのですが如何せん中には入れないのでカット合わせは無理でした······。

文化祭の時にまた来ます(不審者)。

 

 

西藤橋橋

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これも学校内部からじゃないと撮れないカットでしたね。

 

 

セブンイレブン七尾小島店f:id:k-bbb-zibun:20200725194233j:imagef:id:k-bbb-zibun:20200725193453j:image

特になし。

 

 

小丸山城址公園

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本編ではここから星を撮影してたのですが、現実だと木が繁っていて難しいですね。

 

 

小島橋バス停

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うんうん。

 

 

小島橋

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丸太の通学路です。

 

 

恵寿総合病院

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台詞と相まって意味深なカットですね。

 

 

尾湾橋

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夜のお楽しみ会のラスト、この後の見開きがまた良い。

 

 

清水造船建設

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特になし。

 

 

能登食祭市場

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魚がいっぱい売ってました。

僕は魚介類が苦手なんであまり楽しめなかったんですけど、買ったものをその場で焼いて食べれるスペースが賑わってましたね。

 

 

七尾マリンパーク

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ハッとするような一枚絵のようなカットと動きの途中を切り取ったようなカット、両方行けちゃうのがオジロマコト先生の凄いところですよね。

遊覧船が楽しそうでした。

 

 

慶応橋

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こういうとこで駄弁るの、青春ですね~。

 

 

長生橋

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カットが中々合わなかったです。

 

 

泰平橋

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写真を撮りながら思い出し叫びしそうでした。

 

 

中山薬局
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だいぶ色褪せたポスターが貼ってありました。最近の作品なんですけどね。

 

 

亀橋

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これも上からなのでカット合わせは無理でした。

 

 

中央茶廊

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行った時に丁度シャッターが閉まっていたのであまりカットを意識して撮れませんでした。

次はここでお茶したいですね。

 

 

七尾銀座

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適当に撮ったら全然合ってなかったです。

スナックが多くて、田舎の"銀座"って感じが良かったです。

 

 

平野屋

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今回の巡礼の目玉であり、地元民にも有名なお好み焼き屋さんです。劇中だと主人公たちの同級生の実家になってます。


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こういう先生、良いですよね···。

俺ガイルの平塚先生とか2chの天文部コピペの佐倉先生みたいな···。


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オタクだから劇中でキャラクターが食べてたやつ食べちゃう。

白雪姫はお好み焼きに片面だけ焼いた山芋を乗っけたもの。山芋だけでなくお好み焼きの生地もふわっふわで口に入れた瞬間溶ける、美味。

ホルモン焼きそばも言わずもがな旨い。麺はモチモチ、野菜シャキシャキ、ホルモングニグニ。食感もまた楽しいです。

 

 

 

まとめ

今回は旅行中に一人離脱して回った関係で、自由に使える時間がそんなに無かったので取りこぼしが多かったです。七尾城跡やゲームセンターBettyや千里浜、「花咲くいろは」で有名な西岸駅等、七尾市中心部から外れたスポットは全く回れませんでした。

また、タイトルの「インソムニア」からわかるように「不眠症」がテーマの作品で夜の街の描写が凄く多いので、夜の街を散歩できなかったのも心残りです。

聖地巡礼自体はかなり満足度が高かったので、私生活が落ち着いたらもう一度来ようと思います。

 

おわり